@ 金利の減少によるバブル
(金利⇒column参照)ユーロに通過が統一されたことによって、金利が減少し、消費者の家庭内の資金のやりくりの負担が軽減されます(家計の資金調達が増加する、といいます)。
それにより、家や、さまざまなものが買いやすくなりました。
(マイホーム) ⇒不動産業 モノ ⇒ 製造業
においての投資が盛んになり、バブル(英語で「泡」を表す、投資=賭け事で栄える景気)が起こります。
そのため、政府もそれに便乗して、公共施設の建設などにお金を投資します。
しかしその投資が失敗したことなどが原因となってバブルがはじけ、膨大な借金が返せない状態となり、多くの損失が銀行を襲います。
それを政府が援助しなくてはなりませんから、大量のお金が必要となり、それが賄えない状態となったのです。
投資に失敗した政府も、道連れになってしまいました。
A 地方の財政悪化
スペインの地方の州は、バブル崩壊により17の州が財政難の状態にあります。
このうち、カタルーニャ州(北東部)では最も財政が厳しく、政府は日本円でおよそ5000億円支援せざるを得ない状況でした。
その州はもともと山火事が多く、そのための消防の体制も必要としてきましたが、支出(歳出)の削減により規模を縮小、防災体制が危うくなってきています。
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