結婚へのハードル
仕事と育児の両立
待機児童の解消
マタハラを考える
イクメンのすすめ
■
■
ここでは「結婚へのハードル」について説明します。
■
■
ここは、君たちが結婚し、子供を産んで育てていくまでの未来ですよ。
結婚はもちろんしたいと思っているけれど、具体的には想像できないね。
君たちは大学進学のために頑張って勉強していますね。また、中学や高校では「キャリア教育」として職業体験などをすすめています。しかし結婚については、詳しく学ぶ機会も、じっくりと考える機会も少ないのではないですか?
結婚について考える、ですか?それって、恋愛する相手がいて…それから考えるものかと思っていました。進学や就職とは違うものでは?
そう考える若者が多いのですね。もしかすると結婚は、進学や就職よりももっと難しいものかもしれませんよ。次のデータを見てください!
↑TOPへ
かつては、男女交際があまり活発ではないものの、ある程度の年齢となると職場や親戚の助けによって、結婚相手の候補となる異性に出会える機会(お見合い)が多くありました。
しかし現在では、SNSなどの男女の交際機会の多様化や自由化により、個人のコミュニケーション力に依るところが大きくなっており、結果として異性の友人すなわち結婚相手の候補がいない若者が増加しているものと考えられます。
下のグラフは「
平成25年版 厚生労働白書
」の結婚に対する意識調査の結果です。
※18~39歳の未婚者を対象
交際相手あり…
男性32.7%
、
女性43.6%
交際相手なし…
男性62.2%
、
女性51.6%
資料:国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」および鎌田(2013)より厚生労働省政策統括官付政策評価官室作成の加工
(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/dl/1-02-2.pdf)
引用文献:鎌田健司(2013)「30代後半を含めた近年の出産・結婚意向」ワーキングペーパーシリーズ(J),国立社会保障・人口問題研究所
(注)1.対象は18~39歳未婚者。
2.「あなたには、現在交際している異性がいますか。」という設問に対し、「婚約者がいる」、「恋人として交際している異性がいる」及び「友人として交際している異性がいる」と答えた者を「交際相手あり」としている。
異性の友人もいない割合は男性で
約6割
、女性で
約5割
に上っています。交際相手を持たない20代・30代男女が
恋人を欲しいと思わない理由
として挙げているのが、「自分の趣味に力を入れたい」、「恋愛が面倒」、「仕事や勉強に力を入れたい」というものです。若者の「結婚離れ」の背景には、結婚の社会規範の薄まりや、恋愛結婚割合の増加が一因とされています。
結婚するのが当たり前、といったような社会の圧力は弱くなっていることも事実だけど、その一方で若者の結婚願望は90%近いそうだね~。自力で「理想の相手」を見つけることは、大学進学よりも大変なのかもしれないね!
↑TOPへ
20代後半の未婚率(25~29 歳)
注1)割合は、分母から不詳を除いて算出しています。
注2)1950年は、沖縄県の本土籍の日本人及び外国人を除いて算出しています。
出典:国勢調査(総務省統計局 話題の数字No.20 より引用)(http://www.stat.go.jp/info/wadai/pdf/020.pdf)
2010年の、20 代後半の
未婚率は66.1%
、男女別にみると
男性で71.8%
、
女性で60.3%
です。戦後間もない1950 年(昭和25 年)には、男性が34.3%、女性が15.2%であり、この60 年で男女とも大幅に上昇しています。
かつての日本では、皆何か特別な理由がない限り結婚するのが、当たり前とする意識が一般的でした。しかし、近年では高い年齢になるまで未婚に留まる人々が増え、結婚を一つの選択行為として「結婚するかどうかは個人の自由だ」という考え方が広まっていると考えられます。
■
結婚適齢期の25~34歳の男女の「独身にとどまっている理由」は男女ともに次を挙げています。
1位
…適当な相手にめぐり合わない
2位
…結婚資金が足りない
3位
…異性とうまくつきあえない
結婚するためのハードルはその人によって違いがあるかもしれませんが、まずは「異性とうまくつきあえて、適当な相手にめぐりあえる」ことなのでしょう。難しいですね。学校の勉強では習わないことです。
数学や英語の勉強をするほうが簡単だね…。お金は頑張って働いて稼げるけれど、結婚相手を探すのは大変そうだな。
↑TOPへ
出典:「平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る-」
(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/13/dl/1-02-2.pdf)
2012年には、夫の平均初婚年齢は
30歳
を超えており、女性も
29.2歳
となっていて、
晩婚化
がどんどん進んでいるのがわかります。現在日本では晩婚化にともなって晩産化もあわせて進行しており、少子化の主な原因とされています。しかし、これら二つは半世紀以上にわたって進行しているのです。
君たちが30歳前後で結婚し、それから出産して子育てをすることを具体的に考えてみてください。30歳にもなれば仕事でも、責任のある役職についているかもしれません。夫婦で協力して、仕事をつづけながら出産・子育てをするのです。
うわぁ…考えただけで大変ですね。私は小さい頃とても病弱で月に何度も病院に行っていたそうです。自分の子供がもし病弱な子だったら、仕事は続けられないかも。
「結婚することが難関」なのは男女ともに同じです。そして、これから見ていく「出産・育児と仕事の両立」が大変であることについても、男女ともに同じ責任があるのです。社会人として、また親としての自覚や、夫婦がお互いを大切に思う気持ちがなければ、乗り越えることは難しいかもしれません。
↑TOPへ
結婚が難しいことだなんて考えてもみませんでした。晩婚化は少子化にもつながるので、改善されるべきです。結婚は進学や就職と同じように、真剣に考えなければならないのですね。良い相手とめぐりあって、協力して家庭を守っていけるといいなと思いました!
■
■
次は「仕事と育児の両立」について説明します。
■
■
←戻る
↑TOPへ
Copyright 2014 女性の輝く未来の扉 All Rights Reserved.