音の3要素
音の三要素には物理的な要素として、「音圧」、「基本周波数」、「周波数特性」があり、それぞれを、「音の高さ」、「音の大きさ」、「音色」として人々は感じとっています。これらの要素を調整することで、自由自在に音を作り出すことができます。
音の高さ
音の高さは周波数の高さによって決まります。
人間の聞くことのできる音の範囲を「可聴限界周波数」と言い、この「可聴限界周波数」は一般的には「20Hz~20,200hz」とされています。
はじめに500Hzの音を聞いてください。
次に1KHz (1000Hz)の音を聞いてください。
音の違いがわかりましたか?このように周波数が高くなると・・・
音の大きさ
音圧が大きくなると、人は「音が大きい」と認識します。
音圧は周波数の振幅の大きさによって決まります。
音圧を数値で表す場合、単位として[dB]を用います。[dB]は「デシベル」と読みます。
はじめにこの基本の音を聞いてください。(振幅:0.1 周波数:500Hz)
次に振幅を0.5に変えてた音を聞いてください。
音の違いがわかりましたか?このように振幅が大きくなると・・・
音色
普段、口にする音色とは「ピアノ」や「バイオリン」といった音の聞こえ方の違いを表しています。音色がどのように作られているのかというと、まず基本の周波数の音に対して、その周波数の2倍、3倍と「倍音」という音を重ねていくことで音色が構成されています。この倍音がどんな構成でどのくらいの比率でできているかによって音色の「違い」というものが生まれます。
倍音が多くなると明るい音になり、倍音が少なくなると暗い音となって聞こえます。ちなみにこの倍音の構成の比率を表したものを「スペクトラム」と呼んでいます。