気象

雲のこと
 

雲雲は非常に細かい水滴や氷が空中に浮かんでいるものです。大きな雲は時には地上から12km以上の高さになるものもあります。

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雲のできかた

地球の空気の中には、0.03%ほどの水蒸気が含まれています。水蒸気とは水の気体のことです。
でも空気は、この水蒸気をいくらでも含めるわけではありません。空気が水蒸気を含める量には限界があります。この空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量を飽和水蒸気量と呼んでいます。

飽和水蒸気量は空気1立方平方メートルあたり何グラムの水蒸気を含めるか(単位g/m3

飽和水蒸気量の値については 雨のこと

ところで、空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量(飽和水蒸気量)は気温が下がにつれて減ってしまいます。
では、空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量(飽和水蒸気量)を越えてしまったときに余った水蒸気はどうなるのでしょう。
ここでは、図を使って例で説明します。

まず、水蒸気君の定員が10人の空気があります。(水蒸気君が座れる席が10個)そこに水蒸気君が6人座っています。しかし、水蒸気君が空気の中にいる間は私たちは彼を見ることは出来ません。

次に、空気がどんどん冷やされてゆきます。
そうすると水蒸気君が座る席がどんどん減ってゆきます。そして、さっき10個あった席は今6個に減ってしまいました。

空気の中の水蒸気君の席は満席です。

さらに、空気は冷やされてゆきます。そうすると水蒸気君の席は4つにまで減ってしまいました。
減ってしまった席に座っていた水蒸気君は、仕方なく空気から出て、2人で一緒に集まっています。

今の場合、この空気から追い出されて集まっている2人の水蒸気君は、とうとう小さな水滴として私たちの目に見えるようになりました。この私たちの目に見える水滴が雲の粒です。

雲の粒がたくさん集まって空に浮かんでいるものが、私たちがよく見る雲なのです。


啓林館 中学理科 2下 14ページにこれと同じ図がありますので、もし幸運にもこの教科書を使用している場合は参照してください。

この水蒸気君が座れる空席の数を知るために、湿度(相対湿度ともいう)というものがあります。水蒸気君の席が満席の時の湿度を100%とします。10個の席に水蒸気君が1人しか座っていなかったら、このときの湿度は10%です。湿度は次の式で求められます。

湿度(%)=空気1m3(立方メートル)中に含まれている水蒸気の量(単位g/m3)÷その気温で空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量(飽和水蒸気量)×100

 


啓林館 中学理科 2下 14ページ準拠 

 

 

 

 



湿度

湿度100%の時には、空気の中からあふれ出した水蒸気が水滴として出てきます。例えば、氷を入れた冷たいコップに水滴が付くのは、冷たいコップにふれている空気が冷やされて、空気が水蒸気を含むことが出来る限界の量(水蒸気君の席の数)(飽和水蒸気量)が減ってしまったために水蒸気が水滴として出てきて、コップにくっついたたからです。

空気の中から水蒸気君が追い出される時の温度を露点と呼びます。露点はその時の水蒸気君の人数によって変わることがわかりますか?
水蒸気君がもともと多ければ、すぐに席はいっぱいになってしまいます。湿度が高い=空席が少ない時にはすぐに水蒸気は水滴となって空気の中から出てきます。こんな時は、高い気温でも露点になってしまいます。

相対湿度は、乾湿温度計で乾球と湿求の示度の差を乾湿表に当てはめると求められる。詳しくは雲のことReferences

飽和水蒸気量の値については 雨のこと

 

 

       
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