パオロ・ウッチェロ
(Paolo Uccello)(1397年 - 1475年)
パオロ・ウッチェロは1397年に、床屋兼外科医(昔は多かった)の子供としてフィレンツェに生まれました。
1412年にロレンツォ・ギベルティの工房に弟子入りしました。1425年から1427年頃には、ヴェネツィアのサン・マルコ聖堂のモザイク装飾に関わったと言われています。
パオロは1431年にヴェネツィアのフィレンツェ大使の推薦を受けました。フィレンツェに帰国した彼はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のフレスコ画『サー・ジョン・ホーク』を完成させました。他にも西壁の時計の文字盤や、ドーム下のステンドグラス3枚をデザインしました。
パオロ・ウッチェロは国際ゴシック様式の流れと、遠近法によるルネサンスの科学を使った絵画を創り出しました。しかし、あまりにも遠近法にこだわりすぎたため、ルネサンス終わりの画家などに批判されることにもなりました。
パドヴァのヴィタリーニ邸のフレスコ画、遠近法を駆使した『サン・ロマーノの戦い』三部作、特にサンタ・マリア・ノヴェッラの『大洪水と終息』は、彼の最高の作品と言われています。
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サン・ロマーノの戦い ウフィッツィ美術館
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