授業がわかんなすぎるから気づいたら寝ちゃってて。 勉強のやる気がなくなってきて余計にわかんなくなるから悪循環。
Today現状はどうなっているの?
- 出身国によってそれまで学習してきた内容が違うため、対応が難しい。 発展途上国の出身で今まで学ぶ機会が得られず、中学生でも足し算すら知らない子もいる。 すると、その背景を知らない人に発達障害なのではと疑われたり適切な判断が行われないこともある。
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母国できちんと勉強していて成績がよかった子でも、日本では学習内容が異なるためにそれが評価されない。
国語はもちろんのこと、理科も内容が違ったり、社会は日本の地理や歴史などを知らなかったりするためできない。
(
岐部 公一 「日本語が話せない子どもたちへの日本語教育について」
チャイルド・リサーチ・ネット(CRN), 2019年11月15日
より)
本来の力を発揮できないまま高校に進学していく子も少なくない。 ( 金宣吉・志岐良子(2014) 『外国にルーツを持つ子どもへの「学びの保障」がもたらすもの : 神戸市におけるKFCの進学支援の実践から(<特集>外国人生徒のキャリア形成とボランティア)』p.7 より)母国に帰ってもどうせ前みたいに勉強できなくなってるだろうし、 もう諦めるしかないのかな…
- 勉強についていけなくなると、やる気も出にくくなり悪循環に陥ってしまう。
- 周りにも勉強を教えてくれる人がいない。
Solutionどういう解決策があるの?
個人のニーズに合わせた支援をできるだけ早く行う
日本語の勉強・学校の宿題・教科の勉強など個人個人でやるべきことが異なるため、それぞれのニーズに合わせたサポートが必要になる。
また生徒の立場から見ても、個人指導の方が自分の学習内容を恥ずかしいと思わず勉強できるため、学習意欲も上がる。
しかし、そのような手厚い支援を行えるような環境もまだ少ないのが現状。
また、来日してから早い段階で適切な学習支援が行えるように判断をすることも大切だ。
外国人が少ない地域の学校ほど対応の仕方が分からず、一人で問題を抱え込んでしまう先生も多い。
学校とNPO法人がより情報を共有し、一人一人の子どもの状況に合わせた支援が行われてほしい。
多言語に対応した教科書を使って学習意欲を上げる
また、学習についていけなくなる理由として日本語が十分にわからないからというのも挙げられる。
そこで、まずは母国語で書かれていたりわかりやすい日本語で書かれていたりする教科書を使って、「授業で先生が何をしているのかわからない」という状況から抜け出すことが大切だ。
内容が理解できるようになると、自然と学習意欲も上がってくる。
実際に多言語に対応した教科書もいくつかあり、ここ数年ではデジタル教科書も登場している。
このデジタル教科書(マルチメディアデイジー教科書)では漢字のルビ振り・音読・スラッシュを入れて読みやすくするなどができるようになり、より学習が進めやすくなっている。
(
文部科学省「外国人児童生徒等における教科用図書の使用について 資料6」
より)
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いきなり習ってない範囲を知ってる前提で授業が進められるから全部わからなくなる。