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保護者とのトラブル

なんで私日本に来たんだろうって最近思って。 自分の意志で来たわけじゃないのにこんなに辛い思いばっかりしてると親が嫌いになりそう。

提出するべきものが今日あったらしいけど、お母さんからそんな手紙渡されなかったよ。 でも、結局僕が忘れ物したって先生に怒られるの、なんか理不尽。



Today現状はどうなっているの?



Solutionどういう解決策があるの?

お便りを専用サイトなどを利用して、多言語で用意する

日本語が分からない保護者のために、多言語で連絡事項を書いたお便りを提供しているサイトがある。 「愛知教育大学 外国人児童生徒支援リソースルーム」の「小学校ガイドブック」(外部リンク)ではポルトガル語・スペイン語・中国語・タガログ語・英語の5言語を用意し、PDF版と電子本版もある。 しかし、これだけ有用な情報がインターネット上にあっても、日本語が分からない保護者自身が外国語で検索をしてもなかなか発見できないことが多い。 そのため、周囲の日本語が分かる誰かが、情報を見つけて必要としている外国人へ届ける必要がある。 田中宝紀「外国人新小学1年生と保護者に笑顔の学校生活をー広がる入学前支援と日本人保護者ができること」 Yahoo!ニュース, 2017年2月17日 より)


学校の生活リズムやルールなどを入学する前に体験してもらう

特に入学準備のために保護者が行うことが多い小学校1年生時のための支援が必要になってくる。 実際に、平成18年に愛知県が実施したモデル事業、「プレスクール(就学前の外国人の子どもへの初期の日本語指導・学校生活指導)」が下地となり、 平成21年にはモデル事業の成果が「愛知県 プレスクール実施マニュアル(外部リンク)」としてまとめられた。



Opinion私たちの意見

ゆう

日本に来た意味がわからないって子は、同じような体験談をした人の話を聞く機会を設けると、気持ちが変わるかも。 保護者の心のケアも同じように大切だと思う。相談できる場所があればいいよね

まあや

そういうのは教師が徹底して管理するべきだと思う。 全くわからない言語で手紙を配られて翻訳するのも時間がかかるし失礼だと思う。 自分も今そういう経験をしていて、手紙が英語じゃなくてクロアチア語で配られてすごい苦労するし、 わからない内容のものが溜まって悲しい気持ちになる。

りお

保護者と子ども、保護者と学校がコミュニケーションを積極的にとっていかないと、こう言った問題は絶えないと思う。 両親が夜遅くまで働いている家庭は多いし、いきなり日本の学校の制度で物事を進められてもすぐには適応できないと思う。 だから、外国人の保護者を集めて学校制度を説明する会などがあったら、 同じ境遇の人に会えて安心するだろうし、学校とのコミュニケーションもスムーズにいくんじゃないかな。

ひなた

学校にもよると思うけど、私が通っていた海外の学校では、 日本ほどお便りとか連絡帳とかの習慣がなかった覚えがある。 だから、日本の学校に移ると、より混乱してしまうのだと思う。 混乱を最低限に抑えるためにも、専用サイトを使って届けるのはとてもいいなと思ったけど、 そのサイトの存在をどのように当事者に知らせていくのがいいんだろう?

ふたば

お便りが読めないという問題だけじゃなくて、自主的に日本に来たわけではないから親と衝突しがちになってしまう、 というメンタル面の問題もあることにハッとさせられた。 学校でいやな思いをしてしまうと、親との関係も悪くなってしまうなんて悲しい。



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