提出するべきものが今日あったらしいけど、お母さんからそんな手紙渡されなかったよ。 でも、結局僕が忘れ物したって先生に怒られるの、なんか理不尽。
Today現状はどうなっているの?
- 学校からのお便りの内容が分からず、必要なものが提出できない。 その結果、子どもは忘れ物をしたことになり、学校の中で「困った子ども」と誤って認識されてしまう。
- 休むとき連絡の仕方がわからなくて、無断で休んだと思われてしまう。
-
親と共に来日せざるを得なかった子どもたちは「出身国にいた方がいい暮らしができた(日本の住居が来日前と
比べて狭い場合も多い)」「出身国にいれば言葉で不自由を味わうこともなかった」という不満や
「なぜ日本に来なければならなかったの?」という疑問を抱え、それらがうまく解消されないことが原因で
親と衝突しがちになったりする。
ずっとフィリピンでいたくて。お父さんがだまして連れてきたって今は笑いながら 言ってるんですけど。めっちゃ嫌やったんですよ、おばあちゃんと離れるの。 おじいちゃんおばあちゃん大好きだったんで。 ( 矢元貴美(2018)『フィリピンにルーツを持つ子どもたちの困難―日本の学校で学ぶ子どもたちに焦点を当てて―』p.7(宮城学院女子大学機関リポジトリ) より)
- 共働きの家庭で特に夜間や早朝労働者が多いため、子どもと親が一緒に過ごす時間が限られている。
- 日本語を勉強する機会があまりない親に比べ、子どもは学校生活の中で日本語が上達していく。 その一方で母語が伸びない場合も多く、親子間の意思疎通が取れなくなっていく。
Solutionどういう解決策があるの?
お便りを専用サイトなどを利用して、多言語で用意する
日本語が分からない保護者のために、多言語で連絡事項を書いたお便りを提供しているサイトがある。
「愛知教育大学 外国人児童生徒支援リソースルーム」の「小学校ガイドブック」(外部リンク)ではポルトガル語・スペイン語・中国語・タガログ語・英語の5言語を用意し、PDF版と電子本版もある。
しかし、これだけ有用な情報がインターネット上にあっても、日本語が分からない保護者自身が外国語で検索をしてもなかなか発見できないことが多い。
そのため、周囲の日本語が分かる誰かが、情報を見つけて必要としている外国人へ届ける必要がある。
(
田中宝紀「外国人新小学1年生と保護者に笑顔の学校生活をー広がる入学前支援と日本人保護者ができること」
Yahoo!ニュース, 2017年2月17日
より)
学校の生活リズムやルールなどを入学する前に体験してもらう
特に入学準備のために保護者が行うことが多い小学校1年生時のための支援が必要になってくる。
実際に、平成18年に愛知県が実施したモデル事業、「プレスクール(就学前の外国人の子どもへの初期の日本語指導・学校生活指導)」が下地となり、
平成21年にはモデル事業の成果が「愛知県 プレスクール実施マニュアル(外部リンク)」としてまとめられた。
Opinion私たちの意見
Back
なんで私日本に来たんだろうって最近思って。 自分の意志で来たわけじゃないのにこんなに辛い思いばっかりしてると親が嫌いになりそう。