VR・AR・MR

5Gのスタートにより、VR・AR・MRなどの活用がさらに進むことが期待されています。

VR・AR・MRとは

VR/AR/MRは混同しやすいですが、全く別のものです。

VR(仮想現実) VR(Virtual Reality、仮想現実)は、CGで作られた仮想の空間や、360°の映像を専用のゴーグルに表示して、まるでその場にいるかのような体験ができる技術です。VRゴーグルには、「PlayStation VR」や、「Oculus Quest」などがあります。
AR(拡張現実) AR(Augmented Reality、拡張現実)は、現実の映像にCGなどの人工的な映像を重ね合わせる技術です。「ポケモンGO」や、自撮りアプリのエフェクトなどにこの技術が活用されています。
MR(複合現実) MR(Mixed Reality、複合現実)は、現実と仮想空間が融合し、相互に影響を与える技術です。MRデバイスとして有名なのが、マイクロソフト社の「Microsoft Hololens」です。現実の空間を認識し、壁や物体に仮想の画像や情報を投影することができます。

これらの「〇〇現実」をまとめて、XRという言葉を使うこともあります。

VRのエンタメサービス

エンターテイメント業界において、VRの没入感を活用したサービスは大きな注目を集めています。

例えば、音楽ライブをVRでライブ配信するサービスが期待されています。会場に複数のVR専用カメラを設置し、さまざまなアングルからライブを鑑賞することができる他、普段は立つことのできない舞台の上からアーティストのパフォーマンスを至近距離で体感することなどが可能になります。

VRの360°の映像は通常の映像と比べてデータ量が非常に大きくなるため、ライブ配信をするためには5Gの高速性が活躍するでしょう。

ARを用いた新たなアプリ

ARも、さまざまな分野で活用が期待されています。

例えば、自動車用アプリとしてARウィンドウがあります。自動車のフロントガラスに、ヘッドアップディスプレイ(ガラスに射影する半透明の映像)で進行方向を示す矢印や、渋滞情報などを表示します。刻一刻と変化する道路状況のデータをリアルタイムで送る際に、5Gが有効となります。

教育の分野では、意欲的な学びをサポートするアプリなどが考えられています。例えば魚の骨格をスマートフォンのカメラで撮ると、魚の全体像に重ねて生態などの情報を表示するアイデアなどがあります。また、実物の映像を見たり、関連事項を学ぶことで、より現実感を持って学習することが可能になります。