通信の歴史
人は昔から、遠くの出来事をできるだけ早く知りたいと思ってきました。それをかなえるために、人類は通信の技術を発達させてきました。人類が5Gにたどりつくまでの歴史を振り返ってみましょう。
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紀元前~
のろし
物を焼いて煙を上げることで目視によって情報を伝達していました。敵の襲来を味方に通知するなどの目的で世界的に使われていました。
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18世紀~19世紀
腕木通信
3本の数メートルの棒を組み合わせた「腕木」の形をロープで変化させます。情報を受け取る相手は、望遠鏡で腕木の形を確認し、情報を受け取りました。1793年には、パリ~リール間230kmに10km間隔でこの腕木通信機を設置し、バケツリレー式に情報を伝達しました。
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1837年~
電信機
1835年、アメリカのモールスが有線の電信機を開発しました。電気を用いた初の通信技術で、文字を「・(トン)」と「―(ツー)」で符号化した モールス符号 モールス符号 電信などで使われる文字コードの一つ。 を送信相手の紙に印字することで情報を伝達しました。
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1843年~
ファクシミリ
電話回線を用いて画像を送信する技術。皆さんがよく言うFAXのことです。ファクシミリは、一枚の用紙を正方形の細かいマスに区切り、個々のマスの色情報を記録します。この情報を電気信号で相手のファクシミリに送信し、元の画像を印刷します。
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1876年~
電話機
モールス信号 モールス符号 電信などで使われる文字コードの一つ。 などを用いる電信機が普及すると、今度は相手の声をそのまま聴ける電話機がグラハム・ベルによって発明されます。当時は、受話器を上げるとまず電話交換局に相手先の電話番号を告げ、相手の電話機に接続されると会話ができるというシステムでした。
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1895年~
無線電信
1895年、電波を利用して、 モールス信号 モールス符号 電信などで使われる文字コードの一つ。 により情報をやり取りする無線電信がマルコニーによって発明されました。日本では海軍などで広く活用されました。
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1906年~
ラジオ放送
ここまでの通信技術は、一対一の情報のやり取りでしたが、不特定多数に対する無線での放送がこのころから始まります。ラジオ放送は音声を電波に変換して送信することで無線の放送を可能にしています。この音声を電波に変換する方式には主に AMとFM AM/FM AMは「振幅変調」。FMは「周波数変調」。 の二種類があります。
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1953年~
テレビ放送
1927年に日本の高柳健次郎がブラウン管を使い、世界初のテレビ放送実験に成功しました。しかし戦争もあって、日本でのテレビ放送は1953年ようやく始まりました。高度経済成長期にはモノクロからカラーになり、テレビを家族団らんで見るという生活スタイルが定着しました。
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1980年頃~
1G
これまでの電話は固定された電話機によるものでしたが、1979年に日本では自動車に搭載する電話サービスが始まりました。その後、持ち歩きができるショルダーフォンが登場しました。重量はなんと約3kgもありました。1987年には携帯電話サービスが始まり、アナログ方式の携帯電話が新たに登場しました。
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1990年頃~
2G
1993年にデジタル方式の携帯電話が登場し、携帯電話が急速に普及します。その後携帯電話にはメール機能、 iモード iモード 携帯電話(ガラケー)でメールのやり取りやウェブページの閲覧などができる機能。 、カメラ機能など続々と新機能が搭載されました。
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2000年頃~
3G
NTTドコモがFOMAを開始。さらに高速なデータ通信が可能になったことで、インターネットの利用や静止画像の送受信、テレビの視聴などが当たり前となりました。
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2010年頃~
4G
動画などの大容量のコンテンツもやり取りできるようになりました。
まとめ
このように、人類は離れた場所と情報をやり取りするために、通信手段を発達させてきました。これからも時代の変化に合わせて、通信技術は進化を続けていくでしょう。