ここでは、「私たちにできること」について、話していきます。
できることは、様々ありますが、ここでは、特に始めやすい取り組みについてピックアップしていきます。
ここでは、「私たちにできること」について、話していきます。
できることは、様々ありますが、ここでは、特に始めやすい取り組みについてピックアップしていきます。
皆さんは、消費期限と賞味期限の意味を知っていますか?
意味を知るだけで、食品ロスの削減ができるかも・・・
定められた方法により保存した場合に、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると認められる期限。
ただし、当該期限を超えた場合でも、これらの品質が保持されていることがある。
定められた方法により保存した場合、腐敗、変敗その他の品質(状態)の劣化に伴い、
安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限。
上記のように、意味付けられています。
消費期限は、その期間内に消費しなければいけませんが、賞味期限は、過ぎても品質は保持されるため、一定の期間であれば、消費が可能です。
賞味期限がきれたからとすぐ捨てるのではなく、この知識を活かし、無駄を少しでも無くしましょう!
皆さんは、「3分の1のルール」について知っていますか?
「3分の1のルール」は、サプライチェーン [29] においては、賞味期間の3分の1以内で商売店舗に納品する慣例があります。
このルールのもとでは、賞味期間の 3 分の1以内で納品できなかったものは、賞味期限まで多くの日数を残すにも関わらず、行き場がなくなり廃棄となる可能性があります。
ここで私たちができることとは何でしょうか?
それは「てまえどり」です[30]。
上記のようなものをコンビニなどで見かけたことがありませんか?
「てまえどり」とは、購入してすぐ食べる場合に、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ行動のことです。
スーパーなどでも、すぐ使う場合などには積極的に「てまえどり」をしていきましょう。
レストラン等で他人の食べ残しものを見たとき、「もったいない」と思ったことはありませんか?
外食の際にも、ちょっとした工夫や意識を変えるだけで、食品ロスの削減を目指すことができます [28]。
飲食店を選ぶとき
メニューを選ぶとき
食べるとき
予想外に多かった!
*食中毒に注意
私たちは、あまいろ商店さんに取材に伺った際に、みんなで私たちにできることを考えてみました。
私たちが考えたアイデアの⼀つとして、週⼀で鍋をするという提案がありました。 このアイデアは、斬新でいいものだと好評でした。 それに基づいて、このアイデアをWeb サイトで紹介しようという話になりました。
週⼀で鍋をする利点として、賞味期限が迫っている⾷材を有効活⽤できる点が挙げられます。 鍋は様々な⾷材を⼀度に使えるため、買い置きの⾷材や冷蔵庫にある残り物を無駄なく消費することができます。 このアイデアは、斬新でいいものだと好評でした。 これにより、⾷材の廃棄を減らし、節約にも繋がります。
また、週⼀で鍋をすることで、みんなで集まる楽しい機会が増えます。 鍋はシェアする⾷事スタイルであり、参加者全員が協⼒して準備し、楽しい時間を過ごすことができます。
このように、ふと思い浮かんだアイデアが効果的なものであることがあるので、 みんなで話し合うことは⼤切なことであると思わされた瞬間でした。
ここでは、私たちだけでなく、友達や⼤⼈の⽅(親)に対して「⾷品ロスをなくすためにできることは何か?」 という質問を投げかけてみました。 ここでは、現段階で、どのような考えをそれぞれが持っているのか可視化していきます。
友達(⾼校三年⽣、合計 7 名)「⾷べ残しをしない」や「⾷べきれる量を買う」、そして「⾷べきれる量だけをとる」という意⾒が多く、質問をしたほぼ全員がそう答えていました。 このことから、⼤勢の⼈にこの質問をした際に「⾷べ残しをしない」という答えが⾃然と出てくることが予測されます。 また、少⼈数が挙げたフードバンクやてまえどりは、知らないと出ない答えだと感じました。 この質問を通じて得られた印象は、⾷品ロスを減らすためには、⾷品の無駄な廃棄を防ぐ⽅法と、 廃棄される⾷品を有効に活⽤する⽅法の2つがあるということです。 両⽅のアプローチを知り、実践することが重要だと考えました。
先ほどの意⾒とは異なり、私たちだけでは考えつかない考えも⾒られました。 異なる視点からの意⾒に触れ、新たな刺激を受けることができました。 ここでは、上記からピックアップして教わった利点について述べていきます。
方法 | 利点 |
---|---|
冷凍庫の活⽤ | 保存期間が延びる |
保存食の活⽤ | 保存期間が延びる(漬物、味噌漬け、ピクルスなど) |
コンポスト | ゴミの削減、二酸化炭素の削減など |
コンポスト(compost)とは、枯れ葉や野菜・⿂といった有機物を、 微⽣物のパワーで発酵・分解させ堆肥化したものを指します。 ⽇本語の「堆肥」と同じ意味です [31]。
コンポストは、⽣ゴミを焼却するのではなく、⼟に埋めることでゴミを減らすことができます。 さらに、通常焼却されるものを⼟に埋めることで、⼆酸化炭素の削減にも寄与します。 ただし、何でもかんでも埋めて良いわけではないので、注意が必要です。 興味があればぜひ試してみてください。
フードドライブとは、家庭や企業等にある賞味期限までに⾷べきれない⾷品を持ち寄り、必要としている⼦ども⾷堂や福祉団体などに寄付する活動です。 [32]。
フードドライブでは、⾷べられる⾷品を無駄にせず、⾷品を必要とする⼈たちに届けることを⽬指しています。 対象とならない⾷品もあるので、調べてから持っていきましょう [32]。
他の⼈に尋ねることで、新たな情報を得ることができました。 皆さんはどのような考えを持っていたのでしょうか。 多くの⼈が⾷品ロスに対する解決策を考浮かべることができる中で、これらのアイデアを実践に移さない限り、何も変わりません。 知識を得たら、次のステップとして⾏動に移すことが重要です。 皆さんにはぜひそれを実践していただきたいと感じています。
これは、食品ロス削減をするにあたっての心得です。
必要なことは、大きく分けて三つです。
まずは、「知る」こと。現状を知ることは、取り組む目的が明確になります。
次に、「気遣い」です。普段からの小さな気遣いが食品ロス削減につながります。
そして、最後に食品ロスについての情報を「伝える」ことです。
消費者は、自分一人だけではありません。
一人が一生懸命、頑張っていても、成果は可視化されません。
知っている人がある人に伝え、それをまた他の人に伝えることで、消費者全体に広めていくことができます。
この三つが循環していき、消費者全員が意識していくべき課題になっていけばなと思います。