実験で楽しくなる力学教室
Chapter 1
力学を学ぶ前に
「力」って何?
力の表し方
力の合成・分解
力の成分
アイザック・ニュートン
重さと質量(1)
重さと質量(2)
重さと質量(3)
単位系の話
慣性の法則
作用反作用の法則
Chapter 2
Chapter 3
1-10. 単位系の話
先ほど言ったとおり、質量の単位は[kg]を用いる。
これは初め「水1リットルの質量」とされていたけれども、今は国際キログラム原器という金属の塊が「これがほんとのちょっきり1kg」と決められている。
聞いたことがあります。確か、白金の塊、でしたっけ?
白金が主成分の合金だったかな?
さて、何でさっきから[kg]ばっかり盛りたてて、[g]が出てこないのか?という話をこれからするよ。
いろいろと思い出してみて欲しいんだけれど、"もの"の単位っていろいろあるよね。
例えば、長さだったら[cm]、水の量だったら[dl]とか……
質量に限ったって他に[mg]も[t]もある。
長さには[cm]のほかにもインチとか、尺とか、光年とかがあり、時間には年とか分とか秒なんかがある。
それぞれ用途が違うけれど、
混乱を避けるために
手ごろなものをいくつか選んで、『
これを基本の単位にしましょう!
』と
国際的に決めてある
んだ。
国際単位系
それが
"国際単位系"
と呼ばれるもので、いくつかの基本となる単位が決められているんだけれど、いま関係あるものを挙げると、
長さは[m]、質量は[kg]、時間は[s](秒)
それらを基本として、例えば速度は[m/s]、面積は
、密度は
と表しましょう、ということなんだ。
実は力の[N]もこれら3つの単位を組み合わせて表すことが出来る。
一つはkgですよね?
正解!他はこの後勉強していこう。
[g]を普段使わない理由はわかったかな?
もっとも、規模の小さなものを扱う場合に、
『長さは[cm]、質量は[g]、時間は[s]というのを基本にしたほうが便利だからそうして使おう!』
という場合もある。
"CGS単位系"と呼ばれているけれど、このサイトでは関係ないかな。
それでは次から、いよいよ運動の3法則を学んでいこうか。