*日本での小麦栽培*
8世紀ごろになると小麦の栽培を奨励する動きが一部に現れました。
理由は、小麦は盛夏までに収穫ができるので、
稲に比べて、夏の干ばつや台風の影響を受けにくいことなどです。
その後、小麦は麺類やまんじゅうとして食されるようになりましたが、
その生産量は(米と比較すると)微々たるものであったと考えられます。
本格的な小麦の栽培が始まったのは、江戸時代のことです。
うどん、まんじゅう、せんべいなどに加え、
ヨーロッパから伝来したカステラなどに使われるようになりました。
ただ、それでも米の栽培に及ぶほどではありませんでした。