海洋ゴミの原因・理由
海洋プラスチックはどのような影響を及ぼすの?
①海洋生物への影響
海で海洋ゴミに絡まったりこれを誤って摂取したりすることで、絶滅危惧種を含む700種類もの生物が傷つけられたり死んだりしていますが、このうちの92%が海洋プラスチックによるものです。例えば、海に漂うビニール袋をウミガメがクラゲと間違えて摂取し消化不良で死んでしまうことや、胃の中にプラスチック片が溜まった鳥が満腹だと勘違いして餓死してしまうことがあります。プラスチックを摂取している割合はウミガメで52%、海鳥で90%に達していると推測されています。
②人間への影響
海洋プラスチックによる影響は海洋生物だけに留まらず、人間にも及んでいます。プラスチックには汚染物質を吸着する性質があります。そのプラスチックを含んだ海洋生物を人間が食べることによって、その有害化学物質が体内に溜まっていきます。前述したマイクロプラスチックは、非常に微細なものもあり、海の生物たちも、意図せずに取り込んでしまう可能性があります。今のところ人体への直接の被害は確認されていませんが、今後害が出る可能性は否定できません。
③経済・環境への影響
生物だけでなく、ゴミによる景観の悪化で観光客が減少したり、ごみが混入するなど漁業への影響もあります。