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解決に向けて

④マイバックの持参

“マイバック持参”なんてありきたりな解決策ではないか、と思っていませんか?マイバックがどれほど大きな効果をもたらすか、知っていますか?

先日11月1日、政府は全ての小売店で2020年7月からプラスチック製レジ袋の有料化を義務づけることを決定しました。これに伴い、既に有料化を進めていたスーパーマーケットに加え、衣料品店や雑貨店なども次々と有料化に向けた取り組みを発表しています。私たちは一部の衣料品店・雑貨店が発表した、レジ袋を紙袋に変更する、という取り組みに注目しました。有料化によりプラスチック製レジ袋の消費量が減るのは確かですが、お金を払えば使えてしまうものであり、レジ袋が流通することに変わりはありません。(レジ袋使用量はとても多く、世界的にみると1年間で1〜5兆枚ものプラスチック製レジ袋を消費しているとも言われています。5兆枚ものレジ袋は、全てつなげるとフランスの2倍の面積にも及ぶ量です。)

では、紙袋はどうでしょうか。一度海に出たら自然にかえることなく海を漂い続ける化学素材のレジ袋に比べ、木材からできた天然素材の紙袋はゴミとなっても自然にかえるため、海の生物を守るためには良いことのように思われます。しかし、紙の原料は木材であり、過度な紙袋への移行は森林伐採を招きかねません。実際、脱プラとして紙化を進める企業の増加を予想し、紙不足を心配する紙の製造社も出てきています。森林伐採は生態系を壊すだけでなく、周辺の住民の生活環境の悪化ももたらします。東南アジアをはじめとした海外から多くの木材を輸入する国であるからこそ、現地に住む人々の生活まで気にかける責任があるのです。プラスチック製レジ袋の代替品紙袋を使用する、というのは海の生物への影響を小さくすることにはつながる一方で、また別の環境問題をもたらす可能性もあります。
そこで有効な取り組みがマイバックなのです。マイバックならゴミが出ることもなく、繰り返し、何度でも使うことができます。食品の買い物に限らず、衣料品や日用品などを買った際の“持ち帰るためだけのレジ袋”も、マイバックがあれば不要になります。










まずはマイバック持参と「袋いりません!」の一声から、始めてみませんか?