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海洋ゴミの原因・理由

 

リサイクルについて


リサイクルのため、プラスチックを分別してゴミに出している人も多いのではないでしょうか。図1は、家庭から出た廃プラスチックの行き先を簡単に示したものです。実際はリサイクルする過程で廃棄物が出てしまうため全ての廃プラスチックが有効利用されるわけではありませんが、多くのプラスチックは何らかのかたちで有効利用されています。では、廃プラスチックはどのようなリサイクルによって、有効利用されているのでしょうか。

プラスチックのリサイクル手法

プラスチックのリサイクルには大きく分けて3つの手法があります。

1.マテリアルリサイクル
廃プラスチックを溶かし、プラスチックの原料やプラスチック製品に再生する方法です。「材料リサイクル」ともいわれています。マテリアルリサイクルでは、ペットボトルから卵のパックや洗剤のボトル、カーペットなどを、トレイをリサイクルトレイや文具などに再生しています。

2.ケミカルリサイクル
廃プラスチックを化学的に分解することでプラスチックの原料に再生する方法です。ケミカルリサイクルでは、ペットボトルをペットボトルに再生したり、製鉄所で鉄鉱石の主成分である酸化鉄から酸素を奪う還元剤として使用できるようにする、高炉原料化を行なっています。

3.サーマルリサイクル
廃プラスチックを固形燃料にしたり、焼却した際の熱をエネルギーとして回収する方法です。廃プラスチックと古紙を原料に燃焼性のよい固形燃料であるRPFを作ったり、回収したエネルギーを発電や暖房などに使っています。


図2は、2017年の廃プラスチック有効利用量におけるリサイクル手法別割合を示したものです。手法別でみると、サーマルリサイクル、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルの順にリサイクル割合が高くなっていることがわかります。図3は、2006年から2017年の廃プラスチック有効利用率の推移を示したものです。リサイクル技術の向上に伴い、有効利用率は年々上昇していることが読み取れます。
日本の廃プラスチックリサイクル率は86%(2017年)ですが、世界的に見るとどうでしょうか。Plastics Europeによると、ヨーロッパで出たプラスチックのうち、リサイクルされたプラスチックは31.1%、エネルギーとして利用されたプラスチックは41.6%ということです。ヨーロッパに限らず、米国をはじめ、世界的に見ても、日本のリサイクル率87%は高くなっています。しかし、実際は世界と日本とでリサイクルの基準が異なるという事実があるのです。世界基準では、もう一度製品として再生する、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを「リサイクル」としていますが、日本ではマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルの3つを合わせて「リサイクル」としています。図2からもわかるように、日本のリサイクルのうち、サーマルリサイクルは68%近くを占めていることになります。これではリサイクルと言いながらただ燃やしているだけではないか、として海外から批判の声も上がっています。

では、本当にサーマルリサイクルは意味のないリサイクルなのでしょうか。サーマルリサイクルの効果について、「解決策」の中で考察していきます。