Report2
ひとりひとりの状況に合った指導
1
ドイツの取り組み
ドイツ語能力を対話で確認・不足していれば入学前に特別授業を受けられる
- ニーダーザクセン州の場合(憲法上の規定で教育に関する措置は各州が決める仕組み)
- 入学に備えてこのようなドイツ語の授業を受けることは義務となっている
- 小学校1年生から4年生は週20時間、5年生から10年生は週30時間で追加支援を受けることもできる
子どもに限らず、ドイツ語能力が不足している人は授業を受けることが義務
- 2007年に改正された「滞在法(AufenthG)」により決定
- この授業は「統合コース(Integrationskurs)」といい、ドイツ 語・ドイツの法的秩序・文化・歴史に関する知識を学ぶことができる
- 参加者一人一人の様態に合わせて実施される
- 受講者は、1講座当たり1ユーロを費用負担(負担が困難な人は免除される)
2
白井市の取り組み
母語が話せる、日本語指導の補助教員を小中学校に配置し支援を行う
- 令和元年度は、小中学校6校に4名、令和2年度には、小中学校7校に6名の日本語指導教員を配置
- 課題としては、外国人児童生徒の在籍国が様々となってきており、母語が話せる指導員を確保することが難しい状況になってきていることが挙げられる。
白井市教育振興基本計画 eなしプラン(素案)(43ページ)より
施策Ⅰ-5 日本語指導が必要な児童生徒への支援の充実 より
白井市男女平等推進行動計画 具体的な取り組み<平成 28 年~平成 32 年>(26ページ)より
施策Ⅰ-5 日本語指導が必要な児童生徒への支援の充実 より
白井市男女平等推進行動計画 具体的な取り組み<平成 28 年~平成 32 年>(26ページ)より
課題
今後日本語支援が必要な子が増えた場合、対応できなくなる恐れがある
- 補助教員やボランティアの数には限りがある
- 白井市よりも日本語支援が必要な子が少ない地域では、補助教員やボランティアが集まらない恐れもある
日本語支援の時間を増やすことが難しい
- 取り出し授業で日本語支援をするとなると、学校での授業とのバランスを考えなくてはいけない
3
まとめ
取り出し授業ではなく、入学する以前に日本語習得ができるように
- 入学する以前から支援ができれば、入学してからの学習・学校生活がスムーズになることが期待される