農業
5Gを農業に活用することで、人手不足の解消につながることが期待されています。
農作業の自動化
テレビドラマ「下町ロケット」では自動トラクターが登場しましたが、農機を自動で制御したり、必要に応じて遠隔操作を行う場合などに5Gが活躍します。トラクターに付けたカメラからリアルタイムで高精細映像を制御室に伝達し、遠隔操作を可能にします。一人で複数台のトラクターの操作が可能になるため、限られた期間の中で一人当たりの作付面積を拡大することができます。
トラクター以外にも、ドローンを使って散水や薬剤の散布をしたり、給餌ロボットで家畜に給餌するなどの作業も、5Gを利用して遠隔・自動で行うことが考えられます。
AIによる農作物・家畜の管理
農作物の生育管理では、5Gに加えてAIによる分析を利用して効率化することが可能になります。
例えば、ドローンで上空から撮影した水田の画像を5Gを介して伝達し、AIで水稲の生育状況を分析することにより、適切な給水や肥料の散布を行います。
畜産業では、家畜をモニター映像で監視し、異常があった個体を識別して獣医に知らせることができます。早期診断・早期対応を可能とすることで、病気などによる被害を最小化できます。
- 総務省. ローカル5G等を活用した地域課題の解決に向けて(参照 2020-11-23)https://www.kiai.gr.jp/jigyou/h31/PDF/0221p3.pdf
- 農林水産省. スマート農業の展開について(参照 2020-11-23)https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/pdf/smart_agri_tenkai.pdf