実際の隔離の塀の高さ!?
国立ハンセン病資料館には昔、当事者を隔離するために塀や草壁が多く置かれていました。それらは高さが三mほどで、人が乗り越えられるものではありませんでした。
また、実際に資料館にもその塀の高さを実感出来るところがありました。実際に見てみると思っていたよりもとても高く感じました。22m離れて友達と端と端に立ちましたが、顔もぎりぎり分かるぐらいの近さで、実際に隔離されていた人たちは本当につらかったと思います。
・瀬溝[邑久光明園・長島全生園]
邑久光明園・長島愛生園がある瀬戸内海の離島・長島と本州との距離は、約22mしかありません。しかし、その瀬溝は流れが速く危険で、患者が対岸まで泳いで渡る事を阻んでいました。
・ヒイラギの垣根[多摩全盛園]
全生病院の敷地の外周に、大正末~昭和前期以降設置され、1960年の低く刈り込んだ頃には、約3mの高さがありました。患者の逃走防止とともに、外からの視界を遮る目的がありました。
・コンクリート壁[菊池恵楓園]
1929年の敷地拡張に伴い、御代志駅に近い西側と北側に作られました。約2mの高さがあり、患者の逃走防止と外からの視界を遮ることが目的でした。