デマ
日本では、ワクチン接種が進む一方、ワクチンを打つことに不安感や疑問を持つ人もいます。
SNSを中心に、根拠のない情報、デマや誤解が見られ、拡散されています。さまざまなワクチンに対する、今までに広まったデマや誤解を調べ、まとめました。
このような問題を解決するにはどうしたらいいのでしょうか。
デマの事例
新型コロナウイルス
〈デマ1 “ワクチンで不妊”>
多く出回っているのが「ワクチンを接種すると不妊になる」といった誤った情報である。
ワクチンで作られた抗体が胎盤に悪影響を与えるとするものだが、
新型コロナのワクチンに詳しい専門家は、抗体は胎盤に関わるたんぱく質を攻撃しないことが分かっていて、
誤った情報であると分かっている。
〈デマ2 “ワクチンで流産”〉
「妊娠中にワクチンを打つと流産する」といった誤った情報も出ている。
これについて厚生労働省は新型コロナのワクチンに関する情報をまとめたウェブサイトで
「接種を受けた方に流産は増えていません」と示している。
アメリカのCDC=疾病対策センターのグループの研究結果では、
ワクチン接種を受けた3万5000人余りの妊婦について
流産や死産になった割合や生まれた赤ちゃんが早産や低体重だった割合は、
新型コロナウイルスが感染拡大する以前の出産で報告されていた割合と差がなかった。
〈デマ3 “遺伝情報書き換え”〉
「ワクチンを打つと体内に長期間成分が残り、遺伝情報が書き換えられる」という誤った情報もある。
現在、日本国内で接種が行われているファイザーとモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンについて、
厚生労働省はウェブサイトで「注射するmRNAは短期間で分解され人の遺伝情報に組み込まれるものではない」として、
遺伝情報が書き換えられるという情報を否定している。
〈デマ4 “接種によって感染”〉
「ワクチンによって高齢者が新型コロナに感染し、高齢者施設で相次いで亡くなった」という誤った情報も見られた。
接種が行われているワクチンにはウイルスそのものが含まれておらず、
ワクチンから新型コロナウイルスに感染することはない。
厚生労働省は「ワクチン接種が原因で何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」としている。
厚生労働省は、国に報告されるワクチンを接種したあとに死亡したケースについて、
ワクチンの接種とは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、SNSなどでは「接種を原因とする死亡」と広がっているケースがあるとして注意を促している。
〈デマ5 “ワクチンにマイクロチップ”〉
「ワクチンにマイクロチップが入っていて、人々を管理する」という陰謀論もSNSなどで出ている。
ワクチンの成分は厚生労働省やアメリカのFDA=医薬食品局など各国の保健当局や会社のウェブサイトでも公開されていて、
マイクロチップが含まれていないことは明らかだ。
〈デマ6 “磁石くっつく”〉
「ワクチンを打つと、磁石がくっつくようになる」というデマもSNSで出ている。
アメリカのCDC=疾病対策センターはウェブサイトで、ワクチンには磁気を帯びさせるような物質は含まれていないと明確に否定している。
麻疹・風疹・おたふくかぜワクチン(MMRワクチン)
〈デマ “自閉症のリスクを高める”〉
自閉症のリスクを高めるとする誤った情報が流れたことがあった。
しかし、科学的な研究ではこの関連性はないことが示されている。
インフルエンザワクチン
〈デマ1 “ワクチンがインフルエンザそのものを引き起こす”〉
インフルエンザワクチンには、ワクチンがインフルエンザそのものを引き起こすとか、健康へのリスクが高いといったデマがある。
しかし、インフルエンザワクチンはインフルエンザの予防に非常に効果的であり、
通常の健康上のリスクは非常に低い。
〈デマ2 “インフルエンザワクチンによるギラン・バレー症候群”〉
インフルエンザワクチンがギラン・バレー症候群(末梢神経障害を引き起こす自己免疫疾患)のリスクを高めるとの主張がある。
しかし、科学的研究では、インフルエンザワクチンがこの症候群を引き起こす証拠は見つかっていない。
水痘ワクチン
〈デマ “ワクチンが水痘を引き起こす”〉
水痘ワクチンは、水痘や帯状疱疹を予防するために使用されますが、
時折、このワクチンが水痘を引き起こすという誤解がある。
実際には、水痘ワクチンは水痘を予防するために使用され、
通常、水痘の発症リスクを減少させる。
肺炎球菌ワクチン
〈デマ “副作用の誤解”〉
高齢者や免疫系が弱い人々に推奨される肺炎球菌ワクチンには、注射後に発熱が起こることがあります。
これがワクチンの副作用として誤解されることがあるが、
実際には免疫系が反応している正常な反応であり、通常は数日で解消する。
天然ポリオワクチン
〈デマ “ワクチンがポリオを引き起こす”〉
天然のポリオワクチンは、生ワクチンとして知られており、
稀に実際にポリオを引き起こすことがあるため、
一部の場所で避けられることがある。しかし、このリスクは極めて低く、
一般的にはポリオを予防するために広く使用されている。
デマを解消するためには
信頼できる情報源を参照する
健康機関や科学的な研究機関(例えば、WHOやCDCなど)が提供する情報を参照する。これらの組織は証拠に基づいた情報を提供し、ワクチンの安全性や有効性についての最新の科学的知見を提供している。
医療専門家に相談する 医師や保健関係者に相談して、正確な情報を得ることが重要である。専門家は科学的な根拠に基づいた情報を提供し、疑問や不安を解消するのに役立つ。
信頼性のあるウェブサイトを利用する
WHOやCDC、国内の公衆衛生機関などが提供する公式のウェブサイトから情報を入手する。信頼性のあるウェブサイトは正確な情報を提供し、デマや誤解を解消するのに役立つ。
教育と情報の普及 デマに対する正確な情報を広めることが重要である。公共の場やメディアを通じて、正確な情報を伝えることで、誤解やデマを減少させることができる。
共有する情報を確認する
ソーシャルメディアやオンラインコミュニティで情報を共有する際には、情報源の信頼性を確認する。誤解やデマを広めないようにするためにも、情報の正確性を確認することが重要である。
これについて厚生労働省は新型コロナのワクチンに関する情報をまとめたウェブサイトで
「接種を受けた方に流産は増えていません」と示している。
アメリカのCDC=疾病対策センターのグループの研究結果では、
ワクチン接種を受けた3万5000人余りの妊婦について
流産や死産になった割合や生まれた赤ちゃんが早産や低体重だった割合は、
新型コロナウイルスが感染拡大する以前の出産で報告されていた割合と差がなかった。
現在、日本国内で接種が行われているファイザーとモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンについて、
厚生労働省はウェブサイトで「注射するmRNAは短期間で分解され人の遺伝情報に組み込まれるものではない」として、
遺伝情報が書き換えられるという情報を否定している。
接種が行われているワクチンにはウイルスそのものが含まれておらず、
ワクチンから新型コロナウイルスに感染することはない。
厚生労働省は「ワクチン接種が原因で何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」としている。
厚生労働省は、国に報告されるワクチンを接種したあとに死亡したケースについて、
ワクチンの接種とは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、SNSなどでは「接種を原因とする死亡」と広がっているケースがあるとして注意を促している。
ワクチンの成分は厚生労働省やアメリカのFDA=医薬食品局など各国の保健当局や会社のウェブサイトでも公開されていて、
マイクロチップが含まれていないことは明らかだ。
アメリカのCDC=疾病対策センターはウェブサイトで、ワクチンには磁気を帯びさせるような物質は含まれていないと明確に否定している。
麻疹・風疹・おたふくかぜワクチン(MMRワクチン)
しかし、科学的な研究ではこの関連性はないことが示されている。
インフルエンザワクチン
しかし、インフルエンザワクチンはインフルエンザの予防に非常に効果的であり、
通常の健康上のリスクは非常に低い。
しかし、科学的研究では、インフルエンザワクチンがこの症候群を引き起こす証拠は見つかっていない。
水痘ワクチン
時折、このワクチンが水痘を引き起こすという誤解がある。
実際には、水痘ワクチンは水痘を予防するために使用され、
通常、水痘の発症リスクを減少させる。
肺炎球菌ワクチン
これがワクチンの副作用として誤解されることがあるが、
実際には免疫系が反応している正常な反応であり、通常は数日で解消する。
天然ポリオワクチン
稀に実際にポリオを引き起こすことがあるため、
一部の場所で避けられることがある。しかし、このリスクは極めて低く、
一般的にはポリオを予防するために広く使用されている。