アンケート
校内調査
中学1年生から高校2年生の生徒(410名)に
①何のワクチンを打ったことがあるか(複数回答可)
②ワクチンに対するいい印象・悪い印象(複数回答可)
の項目でアンケートを実施しました
Q何のワクチンを打ったことがありますか
インフルエンザワクチン40%
:発症で発熱などの症状がでるインフルエンザウイルスに対するワクチン。不活化ワクチンの一種。
コロナウイルスワクチン34%
:発症で発熱、せき、頭痛などの症状がでる新型コロナウイルス感染症の原因となるウイルス対するワクチン。
日本脳炎ウイルスワクチン6%
:発症で高熱、頭痛、嘔吐などの症状がでる日本脳炎ウイルスに対するワクチン。
子宮頸がんワクチン6%
:発症で月経時以外の出血や膿がでるなどの症状がでる子宮頸がんを予防するワクチン。HPVワクチンとも。
BCG5%
:発症で痰、倦怠感、咳などの症状がでる結核を予防するワクチン。
狂犬病ワクチン1%
:発症すると発熱、頭痛、倦怠感の症状がでて、ほぼ100%死に至る狂犬病を予防するためのワクチン。
:その他8%
インフルエンザのワクチンは比較的多くの人が打ったことがあるのではないかと予測していましたが、それと同じくらいにコロナウイルスワクチンを打ったことがある人がいるということが、コロナウイルスがいかに脅威的なウイルスであるかを印象付けた結果でした。
Qワクチンにどのような印象を持っていますか
<いい印象>
・病気の症状が軽減される
・病気の予防になる
・免疫がつく
・多くの人が接種しているから打ったほうがいい
・体を守るうえで重要
<悪い印象>
・いいことがなかった
・副反応がつらい
・怖い
・本当に効果があるのかわからない
・あまりいい印象がない
・異物混入が怖い
いい印象よりも悪い印象の方がさまざまな意見が出たことから、ワクチンについて負の印象がぬぐえていないことがわかりました。
インタビュー
医師A,Bへのインタビューを行いました
<医師A>
5歳未満の子供が年間約1000万人ほど、汚い水を飲むことによる感染症等で世界中で亡くなっていますが、
その3分の1はワクチンの接種をすることで救うことができたほど、ワクチン接種には確かな効果があります。
水や空気の浄化と同じくらい大事なものなのに、ワクチン接種をしてもその効果がわかりやすく見えないから、
ワクチンのありがたさが感謝されていないことが残念です。
ワクチンの有効性や信ぴょう性を判断するために必要なことは何ですか
ワクチンを打たなかったときに死ぬ人数とワクチンを打った上で死んだ人数を比べてみるとその有効性がわかりやすいです。
<医師B>
最近ではコロナウイルス感染症に対するワクチンを多くの人が接種して、
コロナウイルス感染症と共存する時代が来ました。
ヒトパピローマウイルスに対するワクチンは、子宮頸がんの予防に役立っています。
これらのことからも分かるように、ワクチンは人類が生み出した叡智だと思っています。
ワクチンの有効性や信ぴょう性を判断するために必要なことは何ですか
正しい情報を得ることでワクチンに対する理解が深まると思います。
WHO、厚生労働省、国立感染症研究所や、各学会のホームページには客観的な事実が記載されています。
ワクチンに対する先入観であったり、マスコミの報道等によってワクチンに対しなんとなくの悪い印象を持ちがちだが、インタビューさせてもらった2人の医師もいうように、実際のデータで客観的な情報を得て、その先入観が果たして正しいのか考え直す必要があるということがわかりました。日本ではまだワクチンに対する理解や重要性が十分には認知されていないのかなと思いました。
海外との比較
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