万博の起源

万国博覧会や国際博覧会は、各国の技術や文化を世界に発信することを目的とした国同士が交流するためのイベントとして1851年(日本で言う江戸時代後期)にロンドンで初めて開かれました。その理由として当時のイギリスは産業革命が進んでいて工業が急速に発展していて農業などの第1次産業を中心としていた国から工業などの第2次産業を中心とする国に変わっていったためだといわれています。

重要な出来事

1851年

第一回万国博覧会

世界の工場と呼ばれるイギリスのロンドンで初めての国際博覧会(万博)が行われました。鉄骨とガラスのクリスタル・パレスや、蒸気機関車を見るために、 多くの人々が来場しました。また、展示品はほとんどがイギリスが出品していたそうです。

1867年

万博に日本参加!

1867年のパリ万博には、はじめて日本が出展 しましたが直後に明治維新となり江戸幕府は滅亡し、1873年の ウィーン万博には初めて「明治政府」として出展しました。 そこには新しい日本を世界にアピールするという目的がありました。また、日本の工芸品は世界で大人気だったそうです

1876年

発明の万博!

アメリカ開催の フィラデルフィア万国博覧会では発明品として、ベルの電話、エジソンの電信装置、レミントン社のタイプライターなどの機械が紹介されました。
(レミントン社のタイプライター↓ 引用 Amebaブログ)

1933〜1934年

テーマ決定!

アメリカ開催のシカゴ万国博覧会では科学、技術、機械工学などに展示の重点がおかれました。 また、この万博から初めてテーマが決められました。この万博のテーマは「進歩の1世紀」で、電車や自動車といった近代の交通手段が展示されていました。

1937年

芸術の万博

1937年のフランスのパリ万国博覧会のテーマは、「現代生活の中の芸術と技術」です。この万博では、スペイン内戦でドイツ空軍による史上初の都市無差別爆撃が行われた時の惨状への怒りを表したピカソの『ゲルニカ』が 展示されました。
(ゲルニカ↓ 引用 西洋絵画美術館)

1970年

1970年大阪万博!

日本で行われた日本万国博覧会で、テーマは「人類の進歩と調和」です。 アジアで初めて開催された博覧会 で、発展途上国も多く参加しました。 科学技術の進歩を発信すると共に国際理解が深まりました。

2005年

環境への配慮の万博

2005年日本で行われた、日本国際博覧会で、テーマは「自然の叡智」です。万博会場では、自然エネルギーを活用したり、リサイクル可能な素材 を使ったりする、環境に配慮した工夫が取り入れられました。環境に配慮したテーマの万博は、1974年アメリカで行われた、 スポーケン国際環境博覧会テーマは、「汚染なき進歩」です。この万博では、経済優先の考え方を見直し、 環境の再生をめざしました。

2025年

新大阪万博!

2025年日本で行われる大阪での2回目の万博テーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」で、人類共通の課題解決に向け、先端技術などを世界中から集め新たなアイデアを創造・発信できる場所を目指しています。

重要人物

ここでは、万国博覧会の歴史を築き上げ、偉大な貢献をして万国博覧会を大いに盛り上げた3人を紹介します。
■ヴィクトリア女王
ヴィクトリア女王は万国博覧会の由来となった人です。ヴィクトリア女王は18歳の時に即位し、在位63年で、鉄腕の君主と呼ばれていました。彼女の夫であるアルバート親王は、女王の従兄であり、当時のイギリス法律で彼の参政は制約されていましたが、実際は彼の影響力も大きく、万国博覧会の開催もアルバート親王の提唱によるものでした。
開会式でヴィクトリア女王は来場者達と同様に興奮し、日記の中で「この気持ちは一生忘れられない」と書き残しています。
■ジョセフ・パクストン
ジョセフ・パクストンはロンドン第一回万国博覧会の会場として建てられた著名な建物クリスタルパレス(水晶宮)の設計者です。
この建物は本来万国博覧会の展示品を展示する場所として建てられましたが、第1回万国博覧会で最も成功した作品と展示品となり、万国博覧会のシンボルとなりました。
パクストンが設計したクリスタルパレスはわずか半年足らずで完成しました。この巨大な建造物は鉄やガラス、木材から構成され、巨大な鉄骨の枠が30万枚のガラス板に覆われ、立派で壮麗な建物として、「クリスタルパレス」と名づけられました。
■ルーズベルト
フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、世界的な大恐慌の下で開催された1933年の米国シカゴ万国博覧会で、2300万人近くの入場者を迎え、人々に危機に打ち勝つ勇気と自信を大きく持たせた人物です。またルーズベルトは、米国史上で唯一の四選された大統領であり、学者にアメリカの最も偉大な大統領三人の中の一人として評価されています。

まとめ

万博は1851年に産業革命が起こっていたロンドンで初めて開催されました。 そのあと、1873年のウィーン国際博覧会で日本政府として公式に参加しました。また、万博は開催国の独立や歴史的な出来事からの節目に行われるなどの、式典のような役割も持っています。 僕たちが普段使っているものの前進となったものなどが万博で登場していたりするのを知って、2025年万博の展示物に興味を持ちました。もしかしたら、2025年万博で未来の発明品の前進となるものがあるかもしれないですね。

参考・引用文献

■Wikipedia 閲覧日 10/18
https://ja.wikipedia.org/
■国立国会図書館 閲覧日 10/18
https://www.ndl.go.jp/
■外務省ホームページ 閲覧日 10/18
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hakurankai/banpaku.html
■愛・地球博ウェブサイト 閲覧日 10/18
http://www.expo2005.or.jp/jp/
■西洋絵画美術館 閲覧日 11/11
https://artmuseum.jpn.org/mu_gelunica.html
■Amebaブログ 閲覧日 11/11
https://ameblo.jp/rojiura4472/entry-12469681034.html