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LGBTQ+の方との接し方

ここまで、LGBTQ+をめぐる現状について見てきました。では、実際にLGBTQ+当事者に会ったらどのように接すればよいのでしょうか
ここでは、「カミングアウト」「アウティング」について説明したいと思います。

カミングアウトとは、自分のセクシュアリティを他人に伝えることです。また、アウティングとは、カミングアウトされたことを、カミングアウトした本人に許可を取らず第三者に教えてしまうことです。
例えば、AさんがBさんに対して自身がレズビアンであることをカミングアウトし、その後BさんがCさん(Aさんからカミングアウトされていない)に「Aさんはレズビアンである」と伝えた場合、Bさんはアウティングをしてしまったことになります(図10)。


【図10】
カミングアウトとアウティングのイメージ
※チームメンバーが作成

カミングアウトされた時は、その人のセクシュアリティを認めましょう。自分とは違う価値観を持っている人はいます。その違いをバカにしたり、からかったりすることは絶対にあってはいけません。
また、恋愛や性別に関する話などの特別な場合をのぞいて、本人との関わり方は変えない方が良いでしょう。セクシュアリティはその人の要素の1つに過ぎません。基本的には、性的マイノリティであることを気にし過ぎず、本人が望む接し方で接するようにしましょう

また、アウティングに関して、触れておかなければならない事件があります。「一橋大学アウティング事件」です。
これは一橋大学の法科大学院に在籍していた男子学生が同級生にアウティングをされ、その結果2015年8月24日に大学内で転落する形で自死し、帰らぬ人となってしまった事件です。
この事件は裁判にまで発展し、最終的に遺族側の要求は退けられたものの、控訴審判決ではアウティングについて
(前略)人格権ないしプライバシー権等を著しく侵害するものであって、許されない行為であることは明らかである(後略)

(ヒューライツ大阪「一橋大学アウティング裁判から考える 暴露行為の被害の本質」より引用、2025.11.10閲覧)
と明言されました。
これは日本で初めて、アウティングが犯罪に該当するという判決を下した事例となっています。

このページを読んでいるあなたが当事者からカミングアウトをされても、そのことを本人から許可を得ずに他人に言ってしまうことは絶対にしてはいけません。人の命にも関わりうる問題です。良かれと思ってアウティングをしてしまう事例も存在しますが、「アウティングをしてはいけない」ということをしっかりと理解していただけると幸いです。

参考文献

NHK
LGBTQ+の人とも仲良くしたいけど、どう接したらいい?
2025.11.10閲覧

ヒューライツ大阪
一橋大学アウティング裁判から考える 暴露行為の被害の本質
2025.11.10閲覧

弁護士法人美咲
アウティングとそれに伴う紛争
2025.11.10閲覧

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