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■特徴
 春から秋にかけては湿度が高いので、野菜などを干してもカラカラに乾かないことが多いです。少しの湿り気をもった干し野菜は、カビや微生物が活発に動かす働きがあります。そのため、干した野菜などを油に漬け込むことで空気を遮断して長期間保存することができます。

■なぜ作られたのか
 奈良時代の寺院の精神料理は、野菜ばかりで脂肪分が不足していました。中国風の油で揚げた料理を作ったときに初めて油を食用として使いました。オイル漬けも当初は脂肪分を摂取する目的で作られました。
 
■特徴
 米ぬかを乳酸発酵させれて作ったぬか床の中に食材を漬け込んで作る日本の漬物のことです。塩分とカリウムが多く含まれていて、カリウムは余分なナトリウムを外に出す作用があるので、塩分の摂取が緩和されます。旨味も含まれるようになり香りがつくので食が進みます。一般的に水分の多い野菜を漬け込むことが多いですが、肉や魚、ゆで卵、こんにゃくなどをつけているものもあります。

■なぜ作られたのか
 奈良時代に須須保利(すずほり)という漬床として臼で挽いた穀類と大豆を使った漬物がありました。 江戸時代から、精米の際に出る米糠をこの穀類と大豆の代わりに使い節約したものが糠漬けです。現在のぬか漬けができたといわれているのが江戸時代初期とされており、当時は健康を保つ簡単な食品としてよく食べられていました。
 
■特徴
 果物をアルコールと一緒に漬け込むことにより、長期間保存することができる保存方法です。このアルコールをリキュールと呼びます。
 リキュールは、カクテルの材料やお菓子の風味付けなどに使用されます。日本では梅酒などもアルコール漬けに含まれます。

■なぜ作られたのか
 アルコール漬けの始まりとされているのは奈良時代で、当時の人々は食欲を増進させたり、のどの痛みを鎮める薬草としてアルコール漬けを作っていました。その作り方は漬け込むお酒が古酒だったということ以外、現在のつくりかたとほとんどかわっていません。