実際に染めてみたレポート1

ここでは、染物の方法をレポート形式で紹介していきたいと思います。

準備するもの ~食品廃棄物を利用してみた~

今回染料に使う野菜はタマネギの皮です。
近所のスーパーにご協力頂き、商品棚に落ちていたタマネギの皮を頂くことができました。

タマネギ
今回染めたものは
木綿の布(25 ㎝ × 25 ㎝)です。
綿の25㎝×25㎝の布 綿の25㎝×25㎝の布重さ



たくさんタマネギの皮を手に入れることが出来、沢山染められそうなので他にもいろいろ染めてみました!

ガーゼ(5 ㎝ × 5 ㎝)模様有りver.にチャレンジ1
木綿の布(25 ㎝ × 25 ㎝)
模様有りver.にチャレンジ2
木綿の布(切れ端約21 ㎝ × 23 ㎝)





方法 ~レポート~

手順1 染色液を作る

①植物(野菜)を細かく刻んで鍋に入れ、布がゆったり浸かるくらいの水を注ぎ、ふたをして強火にかける
②煮立ったら火を弱め20分ほど煮て、熱いうちに別の容器に移す
 →冷めると染料の中で色素が沈殿してしまうため
③染色液は完成!

①タマネギの皮を煮ます②熱いまま鍋の中身をこします③完成した染料です


☆今回のレシピ

      


計24gの布を染めることに50gのタマネギの皮と600mlの水を使用して、350 mLの染料を作りました。

MM

染料の量に関して
⇒予想以上に染まりやすく、漬けることがギリギリ出来るくらいの染料でも同じように染めることが出来ると思います。
⇒もっと少ない量のタマネギと水でもOK




手順2 布を染める

①布をぬるま湯につけ、軽く脱水してからから染める←染める際にむらになりにくくなるため

MM

この前に布を輪ゴムで縛っておくと模様をつけることができる。

②鍋に布と染料を入れ、火にかける
③沸騰したら弱火にし、時々布を広げたりしながら約10~15分ほど煮た後、火を消して放置し約20分程の漬けておく
MM

作業③で漬けている間に媒染液を用意すると◎

④染液から引き上げて、ぬるま湯で軽く洗い、脱水する

①模様有りver.にチャレンジ②③煮ていきます



手順3-1 媒染液作成

このサイトでは、媒染にミョウバンを使用
ミョウバンはお湯1 Lに2 gが基本です。

-使用したミョウバン-

MM

今回は1Lも媒染液は必要ないので、ミョウバン1 gをお湯500 mLに溶かして媒染液を作りました。
ミョウバンを水に溶かそうとすると、飽和してしまいなかなか溶かすことが出来ないので、約70~80度程度のお湯で溶かし、媒染液を作りました。

-作った媒染液-
見た目は透明な普通の水のようです。



手順3-2 媒染作業

①ぬるま湯で数回洗い、布についた余分な染液を落として軽く脱水する
②媒染液に20分くらいつけておく
③布は軽く流水で洗ってから、乾かす。

MM

媒染液につけた途端に色が変わるので驚きました。
色の変化が綺麗なので見逃し注意!

-布の色の変化-

      




完成!!!

タマネギでは、
とっても鮮やかな黄色(日本の伝統色: 金茶 のような色)に染めることが出来ました。

綿の25㎝×25㎝の布を染めたもの
ガーゼ(5 ㎝ × 5 ㎝)模様有りver.にチャレンジ1
木綿の布(25 ㎝ × 25 ㎝)
模様有りver.にチャレンジ2
木綿の布(切れ端約21 ㎝ × 23 ㎝)



感想

楽しみながら草木染めを体験出来ました。
予想以上に鮮やかな黄色に染まり驚きました。
また、特別に用意しなければならないようなものはなく、気軽に出来て良かったです。
媒染に何を使うかによって色が変わるようなので、夏休みの自由研究でやってみても楽しそうだと思いました。

参考資料

草木染めの方法などは、

 加藤國男著、「草木の染色ノート」、株式会社グラフ社

を参考にさせて頂きました。


また、草木染めの実験の写真は全て、メンバーが自宅にて撮影しました。