フェイクニュース教養

マスメディア、ソーシャルメディアなどを通し広く拡散される、事実とは異なる情報のこと。日本語で言うと「虚偽報道」。
2016年の米大統領選挙後、大統領に就任したドナルド・トランプがCNN(アメリカのテレビ会社)の記者の質問に対し、「fake news」という言葉を用いたことから話題になり、今ではインターネット上でこの言葉が駆け巡っています。2009年以降、大手メディアではあまり使われてこなかった言葉なため、最近生まれた新語だと思っている人が多いと思いますが、フェイクニュースは海外では第1次世界大戦ごろから使われており、その歴史は古いです。

様々なフェイクニュース

フェイクニュースには故意で作成されたものと誤まって作成されたものがあり、故意で作成されたものは完全なる虚偽から、多くの人に見てもらえるよう、コンテンツを大袈裟に表現したりする嘘まで、様々な種類が存在しています。また誤って作成したものでも、誤変換から、内容を事実とは異なるふうに捉えてしまい、誤解したまま記事が制作されたものなどもフェイクニュースに含まれます。

フェイクニュースによる被害

フェイクニュースは事実とは異なる虚偽のため、人々の目を惹きやすいです。例えば、「宇宙人が信号をおくってきた」という記事があったら読みたくなりますよね?
SNSが発達している現在、情報が伝達される速さはとても速く、フェイクニュースなどのインパクトがある記事なら尚更速く拡散されやすく、国内では「新型コロナウイルス患者が出た」という虚偽の記事のせいで客が通常の3割に減った店や、海外では1人が流したデマから暴動が起こり、罪のない人が殺されるなどの事件があり、フェイクニュースの被害は世界各地で頻繁に起きています

拡声器
拡声器 / ”PIXADAY”より引用
フェイクニュースを流した、制作した人物に罪が課せられる国は多々ありますが、日本ではフェイクニュースを故意的に流したかどうかなどの境界が曖昧なため、あまり取り締まりが行われていません。しかし、新型コロナウイルスが発生したことで多くのフェイクニュースが拡散され、発信源の人物への取締りを強化し始めた国もあります。フェイクニュースの拡散、そしてそれによる被害を抑えるための法律が存在する国もあるのです。SNSによる伝達が主流になっている今、各国で対フェイクニュースの協議が続いています。

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