使役犬の数が足りていない
日本では使役犬 の数が足りていないことが問題 となっています。盲導犬 を必要 とされている方が約3000人いる
と言われているなかで、まだ国内に約850頭しかおらず、足りていません。
海外の他の国と比べてみても、
アメリカ:およそ1万頭
イギリス:およそ5000頭
ドイツ:およそ600頭
となっていますが、人口が日本と違うため、人口に対する盲導犬の量に計算してみます。
アメリカでは、およそ33190人に1人が盲導犬を飼っている計算になり、
イギリスではおよそ13466人に1人、ドイツではおよそ138666人に1人という計算になりました。
では、日本ではどうでしょう。日本は、147882人に1人という計算になりました。
ドイツとはあまり差はありませんが、アメリカの4倍以上、イギリスの10倍以上も
人口に対する盲導犬の量が少なくなっています。
ほかの聴導犬 や介助犬 なども100頭もいないという、かなり少ない状況 です。
数が減っている原因 は、高齢 のユーザーの方が2代目の使役 犬を(1代目が仕事に適 した年齢 を過 ぎたため、新しい使役犬 を頼 むこと)
望 んでいないことや、盲導犬訓練士 になることが難 しい(ただ単に訓練士 の資格 を取ればいいだけでなく、動物取扱主任者 という資格 も必要
で、この2つどちらにも合格 する確率 はおよそ3.2%と、難 しいことで有名 な天気予報士 の資格 とも肩 を並 べるほど)ことなどがあるようです。
また、盲導犬についての認知度が低く、新規のユーザーが少なくなってしまっていることは大きな課題のようです。
盲導犬の認知度が低いのは昔からの問題で、過去にはこのような事が行われたこともあります。
これは、新橋駅の近くにある銅像、「乙女と盲導犬の像」です。
1969年に東京ライオンズクラブによって、盲導犬の普及に向け設置されました。
この銅像の設置を機に、盲導犬募金が始まった と言われています。
ですが、費用 が足りないのはやはり深刻 な問題 となっているようです。