ギリシャ神話最弱?ギリシャ一出世した軍神
アレスは説明に書いた通り、戦争を司っています。 軍神は軍神でも、秩序のない獰猛で殺戮を好む破壊的な神でした。 さて、お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、上にアテナがいます。 どちらも戦争を司ってはいますが、決定的な違いはアレスは『軍神なのにも関わらずボコボコにされてしまう』ことです。 ある時地上の戦争に参加していると人間の男に刺され、兵士1万人分の悲鳴を上げつつ逃走。 またある沖には巨人族に敗北した挙句、鎖で繋がれて地上の青銅の甕に13ヶ月閉じ込められ、弱って死にかけたり、ヘラクレスに敗北して天界まで追い回されたり、アテナに負けたり(何度も)、アポロンにボクシングで負けたりと、ありとあらゆる場面で負けまくります(まれに勝っている)。 古代ギリシャ人は秩序のない戦争は野蛮視ししており、基本的に嫌われていました。 ですが、古代ローマにてアレスは破格の大出世を果たします。 同一視されているマルスは古代建国の祖ロムルスの父でした。 そのこともあり、見事大人気になったのです。