オリンポス十二神と呼ばれる神様のVIP的な立ち位置の神様がいるよ。
オリンポス十二神によく数えられる神は、ゼウス、ポセイドン、ヘラ、アテナ、アポロン、へファイストス、アレス、ヘルメス、デメテル、アフロディテ、アルテミス。ここにヘスティアかディオニュソスを入れて「十二神」にすることが多い。しかしコス島では、アレスとヘパイストスを抜いて、ディオニュソスとヘラクレスを入れている。また、オリンピアの十二神の祭壇では、優雅の女神カリテスや、河神アルフェオス、農耕神クロノスや妻レアが入る。このように十二神の面子は地方によってかなり自由だった。
藤村シシン「古代ギリシャのリアル」2015、実業の友社、p.50