現状
若者離れが進んでいると言われている伝統物。 現代の若者は、実際に伝統物に対してどういう認識を持っているのか、 またどれぐらいの経験があるのかを把握するため、アンケート調査を行った。
〇対象
主にメンバーの知り合いの高校生、大学生246名
〈内訳〉
高校1年生:38名
高校2年生:150名
高校3年生:23名
大学1年生:21名
大学2年生:8名
大学3年生:2名
大学4年生:2名
その他:2名
〇実施期間
2025年10月9日〜11月11日
Q1.日本舞踊について
なんとなく知っている・聞いたことがあるという人が大半で、説明できるくらい知っている人がほぼいないという結果になった。
見たことがある人も4割弱にとどまり、存在は知っているが、その内容や魅力についてはわからないという若者が多い印象である。
Q2.小石原焼について
メンバー全員が福岡県の高校生であるため、今回取り上げる伝統物の一つとして選んだ。
認知度については、票にばらつきがあり、よく知っている人もいれば、全く聞いたこともない人もいる。
使ったことがない人も多くいるが、一方で、地元の伝統物として実際に作る体験をしたことがある人も1割ほどいる。
Q3.水引について
他の伝統物に比べて、聞いたことすらないという人が4割以上おり、経験についても全くない人が半分以上だ。
若い世代には馴染みがないため、伝承において課題が多くあるだろうと考察できる。
Q4.茶道について
聞いたことすらないという人はおらず、日本の伝統文化として若者にも浸透しているが、
説明できるくらい知っているという人は、全体の3割ほどにとどまった。
半分ほどは、体験したことがあるが、経験がない人も1割ほどいた。
Q5.伝統文化を継承していくために大切なことは何だと思うか(一部を紹介)

※ユーザーローカルAl テキストマイニングによる分析 (https://textmining.userlocal.jp/)
・小学校、中学校などでの伝統文化の体験会や地域活動を行い、楽しさ、素晴らしさを知ること
・SNSを通じた若い世代への発信
・若い世代にとって魅力的な形にアレンジすること(または適応させること)
・今の世代が伝統文化をしっかりと学び、語り継ぐこと
・ブランド化
・知る意欲と、発信する意欲をもつこと
・人々が文化の消費者ではなく、文化の実践者、創造者であることの自覚を高めること
※上記は一部省略したり、都合上語尾を変えたりしています
・家が小石原焼の窯元です。窯元は年々減っていって、後継者不足が問題となっています。
陶芸家は一人前になるのにも時間が掛かるし、そこから食べていける窯元にならないといけない厳しい世界です。お客様を増やして食べる職業にすること、そのために知名度を上げるのと伝統の良さを知ってもらうことが大切だと思います。(高校一年生)
・日本舞踊を習っていたが、着物や帯、稽古代、引き継ぐとなったら名取、その後のお披露目のための発表会と多額のお金がかかってしまうことで続けることが出来なくなりました。
しかし、安値にしては品が悪くなったり、消耗が早くなってしまうこともあります。よって大切なのは、格を下げることなく身近なものと感じられることだと思います。(高校二年生)
・私は郷土芸能部に所属しており、神楽を踊っています。私の舞う神楽は地域の方々からご指導を受けながら、部活内でも先輩から後輩へと継承活動を行っています。
しかし、指導される方々は高齢であり、過去の記録がビデオなどで残っていないために確かな記憶を元にした情報が継承されておらず、OBやOGの方々の舞の記録ビデオとは少しずつ変わっていったものになっています。神楽のように、その歴史や原点が明確に残っていない伝統文化において、時代を超えても古きを重んじるべきか、時代にあったものに変えていくべきか、部活動の中でも意見が分かれています。(高校二年生)