主な食中毒菌
8.病原性大腸菌
大腸菌はもともと人や動物の腸内細菌の1つです。その2〜5%が病原性を持つことが分かってきました。
病原性大腸菌の食中毒はいくつかの種類に分けられますが、ここでは代表的な2種類の食中毒について紹介します。
腸管毒素原性大腸菌
自然界に広く生育しており、また、熱帯、亜熱帯地方に旅行に行ってしばしばかかる下痢の症状の多くはこの菌が原因である。
人の腸管内で増殖し、エンテロトキシン(毒素)を発生します。
60度で10分の加熱で無毒化する毒素と、100度で30分加熱しても耐える毒素があります。
人の腸管内で増殖し、エンテロトキシン(毒素)を発生します。
60度で10分の加熱で無毒化する毒素と、100度で30分加熱しても耐える毒素があります。
潜伏期間
通常10〜30時間
症状
下痢をはじめとする急性胃腸炎
症状
旅行先でむやみに生水、生の魚介類を口にしない
腸管出血性大腸菌 O-157
ベロ毒素と呼ばれる毒素を発生させ、これが大腸で出血を起こします。
感染力が強いため、少しの菌数でも発症する。
75度1分以上の加熱で死滅します。
感染力が強いため、少しの菌数でも発症する。
75度1分以上の加熱で死滅します。
潜伏期間
2〜9日間
症状
- 出血性大腸炎
- 血便
- 腹痛
- 下痢
- 「溶血性尿毒症症候群(HUS)」⇒ 短時間で死に至る可能性
予防
- 食品は中心温度が75度以上になるようによく加熱する
- 調理後は早めに食べる
O-157についてもっとくわしく→
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