教育の義務
現状
みなさんは、教育制度について詳しく知っていますか?現在の日本の教育制度は課題点がとても多く、これから積極的に変化していかなければならない分野であると言われています。
まず、そんな教育制度の現状や課題点を一つ一つ紹介します。
日本の教育制度の特徴
- 〈世界に誇れる日本の学校給食〉
- 〈協調性、集団生活を重要視〉 日本の学校では、協調性、集団行動を大切にする場面がよくみられるのが特徴です。
- 〈義務教育に留年制度がない〉 日本の義務教育にあたる小・中学校は、年齢にあわせて毎年1学年ずつ進級します。よっぽどのことがない限り留年はしません。
- 〈学校の掃除をする〉 日本の小中学校では、毎日掃除の時間があります。
日本の給食は文部科学省の指導に基づいて、一食あたりのカロリーや栄養価、予算など細かく定められています。
食育の一環として、地域で野菜を使うなど「地産池消」を意識した給食も積極的に取り入れられています。
学校という義務教育の場で、安価で栄養満点な給食を通して「食育」の場も提供してもらっていることは、本当に素晴らしい制度なのです。
海外にも給食制度はありますが、ファストフードに近いものだったり、栄養価への配慮は不十分だったりと、日本の給食のレベルはかなり高く評価されています。
授業の前の起立や礼、体育の授業での整列、集団行動の練習などが例として挙げられます。
運動会での足並み揃った行進なども日本独特で典型的な集団行動です。
社会に出てチームで仕事をしたり、人間関係を築いていく上では、ある程度の協調性を大切にする必要があります。
バランスは難しいですが、少なくとも「義務教育」の限られた場面においては、集団で行動できる力も必要です。
みんなで生活する学校という場面で、協調性を大切にする心構えや集団での行動の仕方を学べるのはありがたいことです。
しかし、アメリカをはじめとする欧米諸国では、たとえ小学校であっても留年をすることがあり得ます。
日本の学校教育はどんな成績の生徒でも進級できる平等主義なので、経済状況や家庭状況、個人の特性に関わらず基本的には中学卒業を迎えさせてもらえるのが当たり前です。
義務教育を修了しなければ、その後の進学や就職はかなり困難なものになります。
学校に通えなかったり、勉強が苦手だったり、と学校生活に苦労している子どもでも義務教育は平等に終えられるという点は安心できます。
自分たちの使う教室やトイレ、校庭など決められた場所をみんなで掃除します。実はこれ、日本ならではの文化なのです。
海外では、子どもたちではなく清掃員(Janitor)が校内の掃除を行います。
そのため、校内を汚していることや掃除の大変さを学校で体感することは少ないようです。
日本では、学校での掃除の時間を通して「汚したら自分たちでキレイに掃除する・片づける」という意識が自然と根付いています。
次に使う人のことを考えて公共の場をきれいに使えるのは、とても大切なことです。
課題
- 〈不登校〉 日本の不登校児童生徒数は、増加傾向にあります。
- 〈横並び意識の教育〉 日本の教育は、同じ授業をクラスの生徒みんなで聞き、同じ問題を解き、同じテストで評価される、といった「みんな同じ」という点に重きをおいた画一的な教育システムが特徴です。
- 〈詰め込み教育〉
- 〈個性を活かしていない〉 ヨーロッパなど多くの国では、学生一人一人の個性を生かした教育が行われており、自分自身で考え、意見をはっきりと述べるような記述式の問題も多いと言われています。
特に、このグラフからもわかる通り、ここ5年間は、急激に増加し続けています。
そのため、一人一人が持つ才能を培うことができず、才能を開花させることが難しいのが現状です。
日本は、このような諸外国の個性を生かした教育にもっと目を向けるべきであるとも言われています。
日本の教育は、これからも、良いところはそのままに、変えて行くべきところは積極的に変化していかなければなりません。
POINT
・日本の教育は、諸外国と比べると現状としてはまだまだ十分とは言えないが、センター試験を廃止することなどを通して、新しい考えを生み出す能力を重視するようになり、これからの社会の変化に対応し始めている。