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納税の義務


国際比較


消費税(付加価値税)



日本では、消費税が年々引き上げられ、10%と聞くと非常に高いような気がしてしまいます。
しかし、上のグラフより、日本の消費税率は世界の国々と比べると、比較的低いと言えるのです。

その他の海外の税

〈ソーダ税〉
WHO(世界保健機関)が生活習慣病や子供の肥満などを抑制するために糖分を多く含む飲料に課税するよう加盟国・地域に呼びかけることで誕生した税金のことをさします。
甘い炭酸飲料だけでなく、糖分が多く含まれる飲料(スポーツドリンク、アイスコーヒー、果汁入りジュース、炭酸飲料水など)にもかかります。

フランスで、2012年1月に加糖炭酸飲料1缶に対し約1円の税を導入したのが、世界で初のソーダ税となっています。
成人の70%以上が太りすぎで、32%が肥満体であると言われるメキシコでは、1リットル当たり約5.5円の加糖飲料税が導入されています。
米国ペンシルベニア州のフィラデルフィア市で導入されたことにより、このような飲料を買う人が減り、注目を集めました。

〈学位税〉
オーストラリアの学位税は、大学卒業の際に授与される学位に対して税金が課せられる制度です。
オーストラリアはほとんどの大学が国立で、授業料は国が負担しています。
そのため、学位税という形で学生が学費を負担することで、その財源が大学運営に充てられているのです。
大学卒業後の収入により3~6%の学位税が徴収されるシステムになっており、高収入の仕事に就くと税金も高くなります。
収入が少なく、収入が一定の条件に満たない場合は無税なので、貧富の差による教育の不平等がないように工夫されています。

〈渋滞税〉
慢性的な渋滞に悩まされていたロンドン市内の交通状況と公共交通システムを改善するために、2003年2月から導入されました。
あらかじめ決められた渋滞税課税圏を走る時に課金が必要という仕組みになっており、住民だけでなく外国人観光客にも適用されます。
これを導入したことにより、ロンドンでは渋滞が30%程度緩和され、交通量も15%減少するという成果を出しました。
しかし、税金の値上げが続いてることや公共交通システムが改善したようすが見られないことから、一部の利用者からは不満の声が上がっています。

POINT


・日本の消費税(付加価値税)の標準税率は世界の中でも比較的低い。
・世界にはユニークな税制があり、その国の特色を表しているものも多い。

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