勤労の義務
国際比較
世界には、労働に関して多くの革新的な取り組みが行われています。その中のいくつかを紹介します。
ドイツ
ドイツでは、1日10時間を超える労働は法律で禁止されています。仮に、1日10時間以上の労働を従業員に強いた場合や、週末に働かされたことが発覚してしまうと、最高1,500ユーロ(日本円で225万円)の罰金を支払うことになってしまいます。
日本に比べて労働時間が短いのにも関わらず、ドイツのほうが労働生産性が高いのです。
タイ
タイでは、子連れ出勤が当たり前に行われています。女性の労働促進に向けて、行動を起こしているのです。
ブラジル
ブラジルには、バケーション休暇というシステムが導入されています。1年のうち、それぞれの欠勤日数に応じて休暇の日数が決まっており、最大30日連続で休暇を取る必要があるのです。
実は、働き方改革が最も進んでいる国はブラジルなのではないか、と言われているのです。
アメリカ
アメリカでは、フレキシブルワークという働き方が導入されています。フレキシブルワークとは、働く時間、働く場所、休暇などの自由度を高めた働き方のことです。
イギリス
イギリスでは、圧縮労働時間制という働き方が導入されています。圧縮労働時間制とは、1日の労働時間を長くする代わりに、労働日数を減らす、というシステムです。
また、アメリカの「フレキシブルワーク」も広く導入しています。
スウェーデン
スウェーデンでは、育休制度の取得がとても進んでいます。パートナーの男性と女性が、合計で通算480日の育休を取得することができます。
このうち1人につき必ず90日は休む必要があるのです。
この制度のおかげで、男女ともに育休取得率が9割を超えています。
このおかげで、スウェーデンの女性の年齢別労働力率のグラフが、30代前後で減少することなく、増加しつづけているのです。(詳しくは【現状】のページを参照)
POINT
・世界中では、勤労に関する様々な取り組みが行われていて、世界の労働環境はどんどん改善されてきている。