実は2025年の共通テストの試作問題が2022年11月9日に発表されました。ちょっとその内容を覗いてみましょう。
実は2025年の共通テストの試作問題が2022年11月9日に発表されました。ちょっとその内容を覗いてみましょう。
第1問は情報社会と人との関わりの中で、情報技術などを理解して活用できるかということが問われています。インターネットリテラシーや2進数、論理回路の問題が出題されました。
第2問は問題解決やプログラミング、情報デザインの問題が出題されました。例を挙げると、文化祭の模擬店を舞台に模擬店の待ち状況を考えるという問題解決において、確率モデルのシミュレーションの考え方を理解したり、そこから導かれる結果からわかることを読み取る問題が出題されました。
第3問では、基本的なアルゴリズムとプログラミングの理解を基にして、論理的にプログラムを考察できるかが問われています。試作問題では日常会話から始まり、プログラムに表現されています。数学的に考えるため、理系向けの問題です。PythonやJavaScriptなどの言語指定はなく、共通テスト専用のプログラムが使用されています。
第4問は、データの活用が求められる問題<が出題されました。具体的には、睡眠時間と学習時間、スマートフォンの使用時間の関係を題材にして、データの活用と分析及びデータが表すグラフから読み取れることを考察する力が問われています。
ここまでの傾向から見て第1問と第2問を前半、第3問と第4問を後半とするとき、前半は基礎知識を問われる問題が多く、後半は論理的な思考や考察力が問われていることが考えられます。このことから、後半に時間を多くかけるために、基礎的な範囲が主な出題内容である前半をより早く解くことが重要だと考えます。