私たちはこのサイトを作るうえで、より「情報」ついて理解を深めるためにフィールドワークに赴きました。日本科学未来館にインターネット物理モデルを見学しに行き、また私立女子校の情報科の先生にインタビューしに行きました。
私たちは2025年に共通テストに追加される「情報」の対策のために、インターネットやデジタル化に関する知識や知見を深めたいと考えました。そこで私たちは普通は目に見えないものであるインターネットの流れをより感覚的に視覚をもって体験することができるインターネット物理モデルを展示している日本科学未来館に訪問しました。
私たちは日本科学未来館3階の常設展示である、「インターネット物理モデル」でネットワークはどのような仕組みで成り立っているのかというのを研究し、理解を深めました。その展示では2進数やIPアドレスの仕組みを学びながら体験も出来てとても楽しい場所です。
体験コーナーでは2進数の仕組みを、白と黒のボールを利用して表していました。この白と黒のボールが0と1に対応しています。情報を0と1に変換することでデータの通信を行っていて、2進数とはこの2種類の数字で表す方式のことです。このように情報を数値に置き換えることをデジタル化といいます。
また、インターネットにつながる端末はIPアドレスを持っていて、これはインターネットにおける住所のような存在です。データを送るときは送信元と送信先のIPアドレスをつけて送信します。
インターネットは「データを変換する→データを送信する→データが端末に届く→データが見られる」という流れでつながっていて、インターネットは複数のネットワークを互いに接続した情報通信網であることがわかりました。また、学校などの限られた範囲内にある端末をつなげて互いに通信できる状態にしたネットワークをLAN(ローカルエリアネットワーク)です。
↑IPアドレスをつけて送信する場所。2進数を白と黒のボールで表現している
※画像がぼやけていますが、個人の撮影なのでご了承ください。
私たちは「情報」に関する知識や技術などを主に学校の先生方から教わっています。しかし、本校の先生の考えや知識だけではなく、他校の先生の「情報」に対する意見も伺ってみたいと考えて先生方の助力もいただき、インタビューという形でいくつかの質問をさせていただきました。
2つ考えがあって、まずは1つ目。今はネット環境や端末があって当たり前の暮らしになっていて、その中でネット環境や端末に関する当たり前の事を知らないのは恐ろしいことだと思っています。世間の一般常識として、当たり前のことを当たり前に出来るようにする。それが追加された理由だと思います。2つ目は、「情報」は仕事の処理手順を考えるから。例えば飲食店のバイトでは、時間の使い方や席の回転率などが重要。つまり流れを把握することがとても大事で、わかっていてもできないことをなくしていく。それを一番学べる教科が「情報」だと思っています。
情報デザインに注目しています。デザインによって世の中の当たり前のようなことが分かりやすくなることがありますが、デザイン性を突き詰めた結果分かりづらくなってしまうこともあると思います。また、私が女子校の先生であることが影響するのですが、生徒たちが興味をもってくれやすそうな単元だとも思うからです。
授業で使う機材はほとんど変わっていません。強いて言うならマイクが必要になりました。新型コロナが流行し、大きな声を出しにくくなったのでマイクを使いたい場面が増えました。また、「情報」の強みは実際に体験して学べるところだと思います。例を挙げると、3Dプリンターや非接触型ディスプレイなどの専門的なものはかなり大事です。ですが、これらはお金が多くかかるため全て用意できていないというのが現状です。
Wi-Fiなど慣れないとわからないことも多いと思います。例えば自分が持っているテレビが4Kの解像度に対応していなくても4KのDVDを買ってしまう。これは解像度の理解をしていないと結局の所は意味がないということなんです。機械の使い方をわかっていないといけないことに気付けないとダメ。その場しのぎで検索しサイトを使っても、サイト主は難しい用語を使っていることが多いため、理解するのは厳しいでしょう。「情報Ⅰ」は理解することがとても大事。ただ、授業だけで理解できるかは不透明で、1つ前の質問でも言いましたが実物が欲しいです。結論としては暗記だけではなく仕組みを理解することが大切だと思います。
DNCLは大して変わらないと考えます。本質的な部分では、プログラミングの難易度を上げた所で良いプログラマーができるだけなので、データを読み解く能力が大事になって来ると予想しています。より問題の条件を複雑にすると難しいテストに仕上がっていくと思います。それと同じく計算系の問題はあまり出ないと思います。またテストを公平にやるということも大事。例えばデータ処理の問題を出すときに一部の人しか経験したことのようなもののデータを用いてしまうととても公平な問題とは言えないです。学生なら経験しているであろう文化祭や体育祭など日常にある身近な題材が出るのではないかと思います。総じて理解力が試される問題が中心になると思います。試験の対策はまだ未定です。「情報」のサンプル問題が公開されていない(取材時点)ため具体的な対策を出すのは現時点では難しいです。
いまいる先生が頑張って働いているというのが現状です。ですが教科書を見ていても、それがどういうものなのかわからない先生がいるということもあり差が生じています。だからといって「情報」の専門家の先生に授業をしていただこうにも当たり前の事を教えたい先生という方はあまりいないと思います。先生になりたい人は皆自分からなりに行っている場合が多いです。また、元々理数系の先生が情報に行って興味を持っているということもあるのでそういった先生が増えていただくともう少し余裕ができますね。
どのように変わるのかを楽しみにしている部分があります。ですが案外変わらないのではとも思っています。変わるとしたら、塾だと思います。WordやExcelが出来ていない大学生が多いので本来授業ではこちらを扱いたいところはあります。また共通テストで実技面が衰えてしまう可能性があります。
マークシート方式を使っています。この方式だと自動採点が可能なのでミスがほぼほぼなく簡単に採点できるので楽です。