娘探しも楽じゃない デメテルの苦難
デメテルがペルセポネを探している間、欲情に駆られてやってきたポセイドン。 デメテルは馬の姿になって逃げようとしましたが、ポセイドンも馬の姿になって襲いました。 デメテルは極めて憤り、体を洗った泉の姿を黒く染めました。 その後、二人の間に名馬アリオンが生まれました。 さらにタンタロスという両親共に神の人間の王がいました。 神々から仲間のように扱われていたタンタロスは人間を神に変えてくれるネクタルやアンブロシアなどを味わうことを許され、不死の身となりました。タンタロスは自分は神と同等だと思い込み、すっかり思い上がっていました。 タンタロスは神々よりも自分の方が上だと見せつけるために、一見素晴らしい宴を催して神々を招待しました。 ですが蓋を開けてみると、それは世にも悍ましいものでした。 タンタロスは実の息子を切り裂いて神々の料理として出しました。 神々はそれに気がつき、誰も手につけることはありませんでした。 ですが、ペルセポネの誘拐に気が動転していたデメテルだけは何も考えずに食べてしまったのです。
