古代の結婚は今のように決まった形がなく、男女が気が向いたらするものでした。この結婚方法は、誰とでも交流し、夫妻を自由に変えていくものでした。
他にも「掠奪結婚」という方法がありました。これは、男性が嫁にしたい女性の家族に女性を奪うことを知らせず、日頃から思っている女性を不意に襲い、連れ去る方法です。この結婚は、自分の肩に女性を担いで連れ去るので「担げ(かたげ)」、「かつぎ」と呼ばれていました。また、男女がどちらも納得した上で行われることもありました。
3世紀頃に成ると、女性が社会的に尊重されるようになりました。その例として、両親のことを「母父(おもちち)」、夫婦のことを「女夫(みょうと)」と呼んでおり、女性の方を先にしていました。伝説でも女性の神様の天照大神が八百万(やおよろず)の神の最上として崇めているなど女性を尊重していることが分かります。 |