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 昭和はどのように結婚をしていたのか

 戦前の結婚に対する考え方は「家と家との結びつき」を重視しており、親の言うままに見知らぬ相手と結婚するのも珍しくありませんでした。しかし、幸せな結婚生活を送る上で相手の趣味や性格を知るために見合い結婚が主流になってきました。見合い結婚とは、周囲の人が縁談を用意し相手を見て結婚を決める方法です。 
現在では恋愛結婚が主流ですが、当時は違いました。当時、恋愛をする者は親不孝者と呼ばれていました。それは親の意思に背いて自分の意思を通すこと自体が許されなかったからです。周囲の反対を押し切って恋愛をする人もいました。しかし、成就させるには何もかも捨てて「駆け落ち」するかあの世で会うため「心中」するしかありませんでした。当時は駆け落ちに対する偏見が厳しく、その先にあるのは苦労の多い人生でした。

 
 昭和の花嫁の心得とは

 戦前は、結婚したら夫の家に入り夫の親と暮らすのが普通でした。夫は働き手として経済的役割を、妻は家族の世話役という家庭的役割を担っていました。一緒に暮らすうえで夫に尽くすのは当たり前でしたが、姑(夫または妻の母)や舅(夫または妻の父)にも尽くすことが大切とされていたので、妻がする家庭の仕事は膨大な量でした。他にも夫に仕えていくために、病気にならず健康であることも重要視されていました。
 姑や舅に対しても良好な関係を築くため、姑や舅にも気を配らないといけません。例えば困ったことがあったら姑に相談し頼ることや姑より先に寝ないことが大事とされていました。
 また、当時は他の家に嫁いだらそこで骨をうずめる覚悟でしたので、嫁ぎ先のしきたりや家風に素早く慣れる事が重要でした。実家の話題を出したり、ホームシックになることは良くありませんでした。
 戦後は日本国憲法が制定され、民法が改正されたことにより夫婦関係は変わっていきました。夫と妻は平等な関係になり、夫婦間で家事の分担も考えられるようになっていきました。家庭は、家族だんらんの場、リラックス出来る場であるという意識が生まれて、夫婦が協力しサポートし合うことが大切だと思われるようになりました。
また、姑や舅に対しても「尽くす」のではなく「つきあう」ことが大切だという方向に変わっていき、互いに対等の立場という意識を持つようになりました。

 
 
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