中国の結婚式は、新郎が花などで飾り付けした車で新婦の実家に新婦を迎えに行くことで始まります。その際に新婦の親族や友人は新婦を連れて行かせないように、新婦の靴を隠したり、新郎に様々な質問をして邪魔をします。新郎は新婦を見つけると新婦に靴を履かせます。これは、「これからも一緒に歩いて行く」という意味がこめられています。その後、新郎新婦は餃子を食べます。餃子は発音が「交子」(子を授かる)と同じことなどから、子孫繁栄の縁起物として食べられています。
式場に到着したら日本と同じように指輪交換やケーキカットを行います。しかし、日本と大きく違うのは「敬茶(ティーセレモニー)」や「交杯酒」があることです。敬茶とは新郎新婦が感謝の意をこめて両親にお茶を捧げる習慣です。お茶の中には、ナツメや菊花、ロンガンなど縁起の良いものが入っています。交杯酒とは、新郎新婦が自身の手を交差させてお酒を飲み干す習慣です。交杯酒は秦時代に始まり、長く行われてきました。時代の流れとともに形式などは変わっていきましたが、意味は変わっていません。それは「二人の結婚が末長く続きますように」という意味です。 |