一夫多妻制については、宗教の分布図と見比べると分かりやすいですが、主にイスラム教信者の多い国や地域で行われています。イスラム教の聖典コーランには経済的扶助手段として、男は女を四人まで妻に取ることができ、その妻には差異を設けてはいけない、と書かれているので一夫多妻婚を行う人が多いと考えられます。ムハンマドも一夫多妻婚をしており、正式に結婚した女性が16人、妾が4人、その他が2人の合計22人もの妻がいました。
しかし、イスラム教でなくても、以前に男女の人口不均等により女性が結婚できにくくなり、女性の結婚件が保証されないことを懸念して一夫多妻が行われていた宗教や地域もありました。さらに、イスラム教徒が大多数の国であってもトルコやチュニジアのように、一夫多妻婚を禁止している国もあれば、アフリカ大陸ではイスラム教でなくても一夫多妻婚が行われている国や地域があります。 |