睡眠に適した環境
覚醒水準が高く、興奮した状態は睡眠を妨げるため、スムーズに入眠するには就寝前に リラックスしていることが大切です。寝床に就く前に少なくとも 1時間は何もしないでよい時間を確保するようにしましょう。
睡眠と体温の変化は密接に関係しているため、就寝 0.5~0.6時間前の入浴による体温変化は、入眠の促進や深睡眠の増加といった睡眠の質の向上に繋がります。
また、温度や湿度、騒音、光、寝具、寝衣などの環境は睡眠の質に影響を与えるため、寝室・寝床内は、 静かで、暗く、温度や湿度が季節に応じて適切に保たれることが大切です。
環境 | 状態 |
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温度 | 13℃~29℃において睡眠が安定 |
湿度 | 季節に応じた湿度が効果的 |
騒音 | 40db(図書館くらい) |
光 | 5ルクス以下(常夜灯くらい) |
起床したら朝日を浴びる
実は、人間の体内リズムは24時間よりも少し長いくらいにできているのです。にもかかわらず人間が24時間のリズムで生活できているのは、 日光を浴びることで体内時計がリセットされるからなのです(ここでいう日光とは太陽の光のことで、直射日光ではありません)。そのため、曇りの日でも問題なく体内時計のリセットを行うことができるのです。
眠気は、日光を浴びてから 15~16時間後に出現することがわかっているので、起床後にリセットを行わないと就寝時間が少しずつ遅れてしまうことになります。より良い睡眠のためには朝にしっかりと太陽の光を浴びることが大切なのです。