睡眠用語辞典

ア行
アロマキャンドル
芳香剤を加えたロウソクのこと。睡眠前に体と心をリラックスさせるのに有効。詳しくは「§ 4 寝具 - アロマキャンドル」を参照。
アロマテラピー
アロマテラピーとは、一般的には、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を用いて、病気治療、病気の予防、美容、ストレスの解消などを目的とする療法のこと。香りを通して体と心を癒すことができる。詳しくは「§ 4 寝具 - アロマキャンドル」を参照。
暗記科目
単語などを覚える必要のある科目。夜寝る前に勉強すると効果的。詳しくは「§ 2 学習 - 勉強する時間帯と科目」を参照。
エナジードリンク
カフェインなどの成分を含み、清涼飲料水として販売されている飲料。ただ、脳を無理に動かしているだけに過ぎず、エナジードリンクを飲んで徹夜することはおすすめしない。詳しくは「§ 6 間違った知識 - 徹夜には、エナジードリンク?」を参照。
エピソード記憶
エピソード記憶とは、体験についての記憶である。エピソード記憶は物語にたとえることができる。特徴としては自然に覚えることができること。レム睡眠中に脳に定着する。詳しくは「§ 1 仕組み - レム睡眠とノンレム睡眠の違い」「§ 1 仕組み - レム睡眠」を参照。
カ行
掛け布団
睡眠時に掛ける一年中使うことができる布団。詳しくは「§ 4 寝具 - 掛け布団」を参照。
活性酸素
活性酸素は、呼吸によって体内に取り込まれた酸素のうち、通常の状態よりも活性化されたもの。脳の働きを鈍らせてしまうので、睡眠中に除去される。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠の意義」を参照。
金縛り
金縛りは主に就寝中、意識がはっきりしていながら身体を動かすことができない症状を指す。身体が締め付けられるような感覚からこう呼ばれる。詳しくは「§ 1 仕組み - レム睡眠」を参照。
カフェイン
カフェインは、コーヒーや紅茶などに含まれる覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用を持った物質。一般的には睡眠に悪いと言われるが、工夫して飲めばリラックス作用などをもたらすこともある。詳しくは「§ 5 食品 - カフェインと睡眠」を参照。
カモミール
カモミールは、お茶に利用される植物の一種である。これで作られたハーブティーは睡眠に良い影響を与えるといわれている。詳しくは「§ 4 寝具 - ハーブティー」を参照。
GABA
トマトやカカオなどに含まれる物質であり、「ギャバ」と読む。別名γ-アミノ酪酸。人間の脳内にも存在し、脳の興奮を抑える働きがあるとともに、睡眠の質を高めることが報告されている。詳しくは「§ 5 食品 - 睡眠と食品の関係」「§ 5 食品 - 睡眠の質を向上させる栄養素」を参照。
急速眼球運動
レム睡眠時にみられる急速な眼球運動のこと。レム睡眠のレム(REM)は急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の略である。詳しくは「§ 1 仕組み - レム睡眠」を参照。
グリシン
グリシンとは、タンパク質を構成するアミノ酸の中で最も単純な構造を持つアミノ酸のこと。別名グリココル。グリシンは様々な生体物質の原料として利用されている。詳しくは「§ 5 食品 - 睡眠と食品の関係」「§ 5 食品 - 睡眠の質を向上させる栄養素」を参照。
コーヒー
コーヒー豆を焙煎して挽いた粉末から、湯または水で成分を抽出した飲料。カフェインを多く含むため、一般的には睡眠に悪影響をもたらすと言われる。詳しくは「§ 5 食品 - カフェインと睡眠」を参照。
サ行
自律神経系
自律神経系は、身体のバランスを整えることや消化すること、ホルモンを分泌することなど、自ら意識しなくても常時働いている神経系のこと。体温変化などに関係している。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温変化」「§ 4 寝具 - 寝具の役割」を参照。
寝具
寝具は、睡眠の際に外気によって奪われる熱を遮断し、暖かく寝るための、あるいは睡眠時にこれを妨げる害虫などの害を遮断するための物である。多くの種類があり、それぞれに役割がある。詳しくは「§ 4 寝具 - 寝具の役割」を参照。
深部体温
体の内部の温度。眠るときには皮膚温度が上がり、深部体温が下がる。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温」「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温変化」を参照。
睡眠
睡眠とは、眠ること、すなわち、周期的に繰り返す、意識を喪失する生理的な状態のことである。脳の疲労を回復することができる。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠とは何か」を参照。
睡眠学習
睡眠学習とは眠りながら学習するという勉強法。1924年のJenkinsとDallenbachによる、記憶は覚醒中よりも睡眠中のほうが保持率が高いという実験結果が発表されたという形で、記憶したい事を睡眠中に聞くだけで覚えられるという勉強法が生まれた。香りと記憶の関係性が確認されるなど、現在も研究中の分野である。詳しくは「§ 2 学習 - 睡眠学習」を参照。
睡眠学習機
日本では1960年代に枕にテープレコーダーを組み込んだ睡眠学習機器が発売され、1970年代には大ヒットとなり累計50万台を売り上げた。だが、この勉強法の場合ではテープに覚えたい事を吹き込む過程などで眠る前に記憶する事はあっても、睡眠中に聞くだけでは記憶する事はできないという認識が広まった事から睡眠学習機器は市場から姿を消した。詳しくは「§ 2 学習 - 睡眠学習」を参照。
睡眠環境
睡眠時の室内の温度や湿度、照明の明るさ、空気のきれいさ、服装などのこと。静かで暗く、温度や湿度が季節に応じて適切に保たれることが大切である。詳しくは「§ 9 理想の睡眠 - 睡眠に適した環境」を参照。
睡眠サイクル
睡眠中にノンレム睡眠とレム睡眠が交互に出現すること。詳しくは「§ 1 仕組み - 浅い睡眠と深い睡眠」を参照。
睡眠時無呼吸症候群
一時間に15回以上、なかには60回近く呼吸が止まる病気で、一時間に60回も無呼吸状態、一分ごとに10~20秒も首を絞められたような状態が続く。重症の場合、40%が8年以内に死亡する。詳しくは「§ 3 睡眠障害 - 睡眠時無呼吸症候群」を参照。
睡眠障害
睡眠の規則における医学的な障害のこと。一部の睡眠障害は、正常な身体、精神、社会や感情の機能を妨げるほど深刻となる。長期的に持続し、著しい苦痛や機能の障害を伴っているものが精神障害と診断される。詳しくは「§ 3 睡眠障害 - 睡眠障害とは」「§ 3 睡眠障害 - 睡眠障害の危険性」を参照。
睡眠トラブル
睡眠に何らかの問題があること。5人に1人が睡眠トラブルを抱えていると言われている。詳しくは「§ 3 睡眠障害 - 睡眠障害の危険性」を参照。
睡眠負債
睡眠不足を放置するほどにマイナス要因が積み重なって深刻な状況に陥っていく、という意味で医学的に使われる。週末の寝だめ程度の睡眠では解決できない。詳しくは「§ 6 間違った知識 - 寝不足は週末の寝だめで解決できる?」を参照。
睡眠不足
睡眠不足とは、充分な睡眠をとれていない状態であり、慢性、急性の両者が存在する。慢性的な睡眠不足は、疲労、日中の眠気、作業精度低下などがみられる。これは脳や認知機能に影響を起こすことがある。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠が不足すると……」を参照。
スヌーズ機能
目覚まし時計で一旦アラームを止めてもしばらくして再び鳴り出す機能。日常的にスヌーズ機能を使っていると、無意識のうちにアラームを止めるようになり、意味がなくなってしまうことになりかねない。詳しくは「§ 6 間違った知識 - 起床には、スヌーズ機能が効果的?」を参照。
成長ホルモン
成長ホルモンは、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンである。成長ホルモンには成長に関する作用と代謝をコントロールする作用がある。ノンレム睡眠中に多く分泌される。詳しくは「§ 1 仕組み - ノンレム睡眠」を参照。
タ行
短期記憶
短期記憶とは、脳の海馬という部分に保存され、1週間から2週間ほどで消去される記憶のこと。直近に起こったすべての記憶が一時的に保存される。詳しくは「§ 2 学習 - 睡眠と記憶の定着」を参照。
長期記憶
長期記憶とは、睡眠中に短期記憶から移動してきた情報が保存される記憶のこと。大脳皮質という部分に保存され、一生思い出すことができる。詳しくは「§ 2 学習 - 睡眠と記憶の定着」を参照。
トリプトファン
トリプトファンはアミノ酸の一種である。玄米、肉類、カツオやマグロなどの青魚などに含まれ、良質な睡眠に繋がる。詳しくは「§ 5 食品 - 睡眠と食品の関係」「§ 5 食品 - 睡眠の質を向上させる栄養素」を参照。
ナ行
入浴
入浴は、主に人が身体の清潔を保つことを目的として、湯や水・水蒸気などに身体を浸すことを指す。睡眠前に皮膚温度を上げるのにとても効果的。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温変化」を参照。
寝だめ
睡眠不足を予測して、あらかじめ寝ておくこと。週末の寝だめは平日の睡眠の質を損なうので、おすすめできない。詳しくは「§ 6 間違った知識 - 寝不足は週末の寝だめで解決できる?」を参照。
脳疲労
脳が疲れ、意思決定能力が低下している状態のこと。ノンレム睡眠によって回復される。詳しくは「§ 1 仕組み - レム睡眠とノンレム睡眠の違い」「§ 7-3 インタビュー③ 成田奈緒子さん(子育て科学アクシス代表) - インタビュー内容」を参照。
ノンレム睡眠
レム睡眠とは異なり、ぐっすり眠っていて大脳が休まる睡眠のことを指す。成長ホルモンが多く分泌され、いやな記憶が消去される。詳しくは「§ 1 仕組み - ノンレム睡眠」を参照。
ハ行
ハーブティー
ハーブを乾燥させ、煮だして飲用としたもの。特にカモミールは睡眠に良い影響をもたらす。詳しくは「§ 4 寝具 - ハーブティー」を参照。
皮膚温度
体の表面の温度。眠るときには皮膚温度が上がり、深部体温が下がる。詳しくは「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温」「§ 1 仕組み - 睡眠時の体温変化」を参照。
不眠症
必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害のこと。その症状がが持続する。また、うつ病を引き起こす場合がある。詳しくは「§ 3 睡眠障害 - 不眠症」を参照。
マ行
マグネシウム
昆布やわかめなどの海藻類、豆腐、納豆などの大豆加工食品などが多く含む栄養素であり、睡眠の質を高める効果がある。詳しくは「§ 5 食品 - 睡眠と食品の関係」「§ 5 食品 - 睡眠の質を向上させる栄養素」を参照。
就寝時に頭部を載せ支持するための寝具。寝ている間の頭の位置を調節し、背筋を正しい形に保持するという役割がある。詳しくは「§ 4 寝具 - 枕」を参照。
マットレス
ベッドの上やシーツの下に敷く寝具。詳しくは「§ 4 寝具 - マットレス」を参照。
ラ行
理解科目
演算や英作文など、論理的思考が必要になる科目。朝起きた直後に勉強すると効果的。詳しくは「§ 2 学習 - 勉強する時間帯と科目」を参照。
リラックスグッズ
肩や足、目の疲れなどを癒すもの。アロマキャンドルやハーブティーなどがあり、就寝前にリラックス効果を期待できる。詳しくは「§ 4 寝具 - リラックスグッズ」を参照。
レム睡眠
レム睡眠は、急速眼球運動を伴う睡眠である。身体は骨格筋が弛緩して休息状態にあるが、脳が活動して覚醒状態にある。詳しくは「§ 1 仕組み - レム睡眠」を参照。