管理者さんへの取材


元気バスの工夫について教えてください。
乗降の際に、安全に乗り降りができるように、ステップや手すりが低い位置にあります。少しでも使いやすいようにしています。
元気バスのコロナ対策について教えてください。
5月にコロナが5類に変わったことは知っていると思います。コロナが5類になる前は運転手と利用者さんの間に透明のビニールを設置していました。コロナが5類に変わってからは運転席と利用者の席のビニールを外しました。過剰に対策をするのをやめるためです。 今も換気と消毒は徹底しています。運転手さんに空き時間などに手すりを拭いてもらっています。運転手、利用者どちらも守るためです。

元気バスに設置されている募金箱について教えてください。
  
募金箱は各車に設置されています。募金箱を設置した経緯は、利用者さんの中に「毎回無料で乗せてもらっとるの悪いで、お金払いたいわ」という人がいました。そこで、募金箱を設置しました。
募金箱のお金の使い道についても教えていただけますでしょうか?
募金していただいたお金は地域福祉活動に役立てています。玉城町では、第1、第3日曜日に一人暮らしの高齢者の方々へ安否確認も含めてお弁当を渡しています。募金箱に入れていただいたお金は、そのお弁当の材料を買うのに使用させていただいています。
元気バスを運行しているメリットについて教えてください。
元気バスを運行しているメリットは、いくつかあると思います。

1つ目は、環境・人にやさしいところです。
元気バスは、時間で動いているバスとは違い、利用者の方から予約があった時だけ走っています。予約が無い時は、走っていないのでエンジンを止めています。そうすることで、排気ガスの削減につながっています。ここが元気バスのメリットの1つだと思います。

2つ目は、交通弱者で運転できない人(お年寄りから子どもまで)の外出支援をしているところです。
元気バスを通じて、お友達ができた利用者さんもいます。とても嬉しいことです。
元気バスを使って、外に出ようというきっかけづくりになれればいいなと思っています。

3つ目は、好きな時に行きたいところに行けるところです。
先ほども言ったように、元気バスは、路線バスのように時間で回っているのではなく、予約を受けた時にだけ走っているので、好きな時に行きたいところに行くことが出来ます。

4つ目は、社会福祉協議会が担当しているからこそできることがあるところです。
よく利用されていた利用者さんが急に利用されなくなった時に、区長さんや民生委員を通して、その方の家に大丈夫か確認してもらいに行きます。これは、社協だからこそできることです。

今後の課題を教えてください。
  
やはり運行当初から14年間、続けてきたように、この先もこれからも「無料」で乗れるバスを持続することです。 いろいろ前述したメリットはお金では買えないかけがえのないものです。私たちはこれを「クロスセクター効果」と言っています。 例えば、デパートのエレベーターのように移動手段の乗り物を有料にしていたら、お客さんは乗らないし、来ないし、結果売り上げは下がってしまいます。それと同じ考えで、町の人たちが便利に利用できて、健康で元気に過ごせる街になれば効率的な支出となるのです。
今、元気バスに登録してくださっている2000人の方に安全に安心して利用していただきたいです。
それから、バスの台数を増やすなどのことを考えていけばいいと思います。元気バスを続けていき、僕がおじいちゃんになった時に自慢できるようにしたいです!
これからも感謝の言葉を励みにやっていきたいです。