局長さんへの取材


元気バス設立までの経緯を教えてください。
平成8年までは、保健福祉会館前の道路に三重交通バスが伊勢駅の前から、多気町の野中までを走っていました。
しかし、三重交通バスを乗らない人が増えてきました。そのため、平成8年で、廃止されました。
平成9年に、玉城町が「福祉バス」という名前のマイクロバス29人乗り3つのルートを2台で走らせました。このバスは玉城町の人は無料で乗れました。
マイクロバスだと細い道を通ることが出来ません。そこで、どうすればいいかをずっと考えていました。そして、平成21年に東京大学がオンデマンドバス研究をしていることを知り、一緒に実証実験をすることになり、愛称を「元気バス」として無料で運行しています。

元気バスの利用状況を教えてください。
1月あたり1700人ぐらいの方が利用されています。1年にするとだいたい2万人です。1番多い時は、年に27000人でした。ですが、コロナが流行して利用者が減少しました。利用者の方のおもな行先は、「保健福祉会館」「アスピア玉城」「玉城病院」です。これらが4割を占めています。
予約方法は、元気バスが始まった頃は「電話」でしたが、今は、「インターネット予約」が増加してきました。94歳のおじいちゃんが自分でネット予約をしているということを聞いたことがあります。玉城町の地域性を考慮して、元気バスを何台走らせるかを考えています。元気バスは効率が良く社会性があると思います。

今後の課題について教えてください。
  
先ほども言ったのですが、利用者が減っています。その理由の一つに、女性や高齢者の車の免許取得率が上がっていることもあります。ですから、自家用車のように使いやすく乗ってもらうことが大切だと思っています。地域同士の連携が取れていないことです。
元気バスに関する思いを教えてください。
高齢者の利用が多いから、家からバス停を近くにしたいのですが、家の前にバス停を置くのはだめ。なぜなら、少しでも歩いて健康になって欲しいからです。
玉城町の人口規模について教えてください。
玉城町の人口は、1万5千人ほどです。高齢化率は、28.7%です。
免許返納の利用状況を教えてください。
  
今年に入って7件です。多い時は、年間16件ありました。


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