調べてみたところ、老化の症状には下記の症状があり、運転と大きく関連があることが分かりました。
視野が狭い
視野は、年齢が高くなると狭くなり、スピードを上げるとさらに狭くなります。そのため、運転中に視野の周辺部分の状況変化に気付きにくくなり、事故などにつながります。
明度の差(コントラスト)を見分ける力の低下
目で物を判別する場合、見る対象物とその周りの明度の差(コントラスト)を見分ける力が重要ですが、高齢者は若年者に比べると、明度の差を見分ける力が下がり、明度の差が小さいものを見分けることが難しくなります。
暗順応の低下
明るい所から暗い所へ入った時、初めは暗くてよく見えなくても、だんだんとよく見えるようになっていきます(暗順応)。高齢者は若年者と比べると、この暗順応の反応が遅くなるために暗くて見えにくい時間が長くなります。
眩惑の増大
夜間などに対向車のライトを直視すると、まぶしさで一瞬前が見えなくなること(眩惑)があります。眩惑された時、元の視力に戻るまでに3〜10秒かかると言われており、高齢者は若年者に比べて眩惑の状態になりやすいと言われています。
反応時間にムラがある 出典 安全運転BOOK(伊藤印刷株式会社様)
高齢になるにしたがって、反射的動作のスピードが遅くなり、反応が速い人と遅い人の反応速度のムラも大きくなります。20歳代のドライバーとその比率を比較すると、60~69歳で2.64倍、70~79歳で3.79倍になっています。
判断の速さと正確さが低下する 出典 安全運転BOOK(伊藤印刷株式会社様)
自動車の運転など、複雑な作業を同時に行う場合には、認知・判断・動作の速さが加齢に伴って遅くなり、正確さも低下します。
誤反応をする人の割合については、20歳代と比較すると60~69歳で2.56倍、10~19歳では3.00倍と高齢者は著しく多くなっています。
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