心不全の症状
心不全は、心臓が全身に血液を送る能力が低下した状態です。
この状態になると、身体に酸素や栄養が十分に行き渡らず、いくつかの特徴的な症状が現れます。
1. 階段の上り下りで息切れ
心臓がうまく働かないと、身体が必要な酸素をうまく供給できなくなります。その結果、階段を上るなどの活動で「息切れ」が起こりやすくなります。
これは、普段よりも労力を感じることが多いことを意味します。
階段の上り下りで疲れる人のイラスト・チームメンバーが作成
2. 疲れやすさ
心臓が効率的に血液を送らないと、身体に栄養が適切に行き渡りません。そのため、疲れやすく感じることがあります。
普段よりも疲れが早く、活動がしんどく感じることがあります。
3. 手足の冷たさ
血液がうまく行き渡らないと、手足が冷たく感じられます。これは、適切な血液供給ができていない兆候の一つです。
手足が冷えている人のイラスト・チームメンバーが作成
4. 体重増加
心不全になると、腎臓が血液中の余分な水分を十分に排出できなくなります。その結果、体内に水分が溜まり、「急激な体重増加」や「足のむくみ(浮腫)」が起こります。
また、体内の余分な水分が胃腸にも影響を与え、食欲不振につながることもあります。
体重が増えた人のイラスト・チームメンバーが作成
5. ほかの症状
心不全が進行すると、胸に水が溜まり、息切れや咳、痰などが現れることがあります。さらに、横になって眠ろうとすると呼吸が苦しくなり、「起坐呼吸」と呼ばれる状態になることもあります。
この場合、座ったり、後ろに寄りかかって眠ると楽になることがあります。
心不全は早期発見が大切
心不全の症状は進行する前に早期に発見し、治療を受けることが大切です。もし心不全の症状を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。