具体的な治療法

心不全の治療は「急性心不全」と「慢性心不全」で違います。

 

急性心不全の治療法

急性心不全では心臓の働きが急に悪くなり、息苦しさなどの症状が現れます。また、慢性心不全で急に悪化する場合も急性心不全と呼ばれます。

治療の目標

急性心不全の治療の目標は「救命」「症状を早く良くする」ことです。 例えば、苦しい呼吸を楽にするために酸素を使用したり、心臓を強くする薬を使用したり、体にたまった水分を取り除いてむくみを改善する薬を使用したりして、血液の循環を良くします。

慢性心不全の治療法

心不全は悪化すると元に戻らないため、慢性心不全の治療は病気の状態を悪くしないことが大切です。

具体的な治療法
薬を服用することで心臓の負担を軽減します。
手術 重症の方には薬だけでは難しい場合があります。 その時には手術も選択肢の一つです。 例えば、「両心室ペーシング」で心臓の動きをペースメーカーで整えたり、 「埋め込み型除細動器」で命にかかわる不整脈を治したりします。
その他 薬物療法や手術などを行っても改善しない場合を「重症心不全」と呼びます。 その場合は心臓がポンプの役割を果たせなくなっているため、補助人工心臓か心臓移植を行います。 心臓移植: 弱ってしまった自分の心臓を取り出して、提供者から臓器提供された心臓と交換する治療法。
補助人工心臓: 心臓に血液ポンプを取り付けてポンプから体の外に繋がるケーブルで操作します。
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