私達の生活や健康への影響
マイクロプラスチック
海洋汚染により発生したマイクロプラスチックには人間の健康にも被害を及ぼす恐れがある。
マイクロプラスチックを誤飲してしまった海洋生物を私達が食べるともちろん私達のからだにもマイクロプラスチックがはいることになる。
マイクロプラスチックは極めて小さいことから、海洋生物が誤食するだけでなく、塩や飲料水の中にも含まれることがある。
韓国の研究者グループと環境保護団体「グリーンピース東アジア」の合同チームが行った調査では食塩の9割にマイクロプラスチックが含まれていたことが明らかとなった。
また、米ミネソタ大やニューヨーク州立大学などの研究グループによると2018年に世界13か国の水道水、欧米やアジア産の食塩、米国産のビールにマイクロプラスチックが含まれていたことを発表した。
そして、マイクロプラスチックによって私達の体に害が及ぶ可能性がある。以下が具体例である。
①女性の乳がん、子宮内膜症の増加
プラスチックから溶け出したノニルフェノールによって乳がん細胞が増殖してしまう
②がんになる可能性が高まってしまう場合がある
マイクロプラスチックは発がん性をもつPAHs(多環芳香族炭化水素)などの有害物質を吸着しやすい性質をもっている
③免疫力低下
④生殖能力の低下
油の流出
油の流出はあらゆる海洋生物に被害を与えるため、私達が食卓で食べる魚介類の漁獲量などにも影響をあたえる。以下が詳しい被害である
①魚介類の高騰
②油を取り込んだ魚を食べた場合健康被害が発生する。
③油の回収や防除作業中、作業を行う人々が石油に含まれる毒性の強い成分により健康被害を受けやすくなってしまう。
④漁業への影響
⑤油が海岸へ到達した場合景観や遊泳ができなくなるため観光業も大きなダメージを受ける。
このようにマイクロプラスチックや油などによる海洋汚染は私たちにも被害を与えているのである。