海は人間のゴミ箱!?
海洋汚染による海の生き物への影響

海洋ごみによる生き物への被害

海洋ゴミというのは、プラスチックごみや漁具や漁網などのことをいう。生き物への被害件数でいうと海洋ゴミによる被害がほとんどの割合をしめているという。
ここからは海洋ごみによる被害を細かく分けて説明していこうと思う。

漁具やロープに絡まる

漁具やロープに絡まってしまうと、移動する能力を奪われそのまま餓死してしまうか、哺乳類やウミガメなどの場合呼吸ができなくなり溺死してしまうという。
それ以外にも絡まりにより皮膚病を起こしてしまうこともあり、ウミガメの場合最悪、皮膚病のところから腐敗が進み足の切断が起こる場合があるという。

絡まるときは必ず海の中というわけではない。ウミガメの子供が孵化してから海へ向かう途中に絡まり、そのまま海にたどり着かずに死亡してしまうか、鳥などの天敵に狙われて死亡してしまう事があるという。

また、漁具に絡まってしまう理由は流れてきてたまたま絡まってしまったというのがほとんどだが、アザラシやオットセイなどは好奇心から漁具に頭を突っ込んでしまう。そして首に突っかかってしまい、成長とともに首が締められてしまい動脈が圧迫され少しずつ絞殺されていく。アザラシなどの海獣類は漁具やロープに絡まったときこの亡くなり方が多いという。

プラスチックごみ、マイクロプラスチックの誤飲

プラスチックは分解するまでとても長い年月がかかる。よってプラスチックごみを誤飲してしまうとプラスチックが胃や腸で詰まってしまい、腸閉鎖、消化管や胃の破裂がおきたり、全く栄養のないプラスチックがお腹にたまり満腹な状態だとしても栄養が取れていないという状態が続いたりして死に至ってしまう。

例えばウミガメは主食のクラゲとビニール袋を間違えて誤飲してしまう。クラゲとビニール袋は見た目がとても似ているため、ウミガメは間違えてビニール袋を食べてしまうそうだ。このようにえさと間違えて食べてしまう事もあれば、プラスチック片についていたものを食べようとして一緒に誤飲してしまうというケースもある。

また、シロナガスクジラなどのろ過食性のヒゲクジラはプランクトンと一緒にプラスチックを飲み込んでしまう。クジラなどの大きな生き物となると誤飲してしてしまうものはビニールハウスのシートや根を覆うためのプラスチックのシートなどとても大きく重いものになる。あるマッコウクジラの死体からは74kgにも及ぶプラスチックゴミが出てきたという。

被害は海の中だけではない。海鳥のプラスチックの誤飲が相次いでいる。海鳥の中には消化促進のために小石などの固くて小さいものを飲み込む種がある。よって本来は小石を飲み込むがその代わりにプラスチックを誤飲してしまい体内にプラスチックが溜まっていってしまう。そして、海面上に浮いているプラスチックも食べてしまうという。また、プラスチックごみを餌と間違え雛に与えて雛が栄養不足で育たなくなってしまうこともある。


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