飢餓問題について
飢餓人口はどのくらい?
世界の人口のうち約10%の10人に1人が飢餓に苦しんでいます。具体的な数値で見てみると最大8億1100万人(2020年)いるといわれています。これは日本の人口の6倍以上の人数で、前年(2019年)の6億5030万人から一気に増加しました。2020年は新型コロナウイルスが大流行したためそれが原因で大幅に増えてしまったのです。
飢餓で苦しんでいる人の分布
飢餓人口はアジアが4億1800万人で一番多いですが、総人口に対しての飢餓人口の割合が一番高いのはアフリカで約20%の2億8200万人が飢餓に苦しんでいます。
国ごとに見てみましょう。飢餓人口が多い5カ国を以下の表にまとめました。
この5カ国は飢餓人口が多いのに加え、総人口に対しての飢餓人口の割合も非常に高いことがわかります。
飢餓が起こる原因は?
飢餓問題は様々な原因が絡み合って深刻化しています。その中からいくつかの原因を紹介します。
1つ目は紛争です。
紛争によって社会が混乱すれば食料が流通しにくくなったり、紛争にお金がかかってしまったりするなど、紛争が原因で多くの人の手に食料が行き届かなくなってしまいます。飢餓で苦しむ人の多くは紛争地域に住んでいることから間違いなく、紛争が飢餓問題の原因の一つといえるのではないでしょうか。
2つ目は貧困です。
現在、世界では10人に1人が生きていくのが難しいほど貧しいといわれています。その多くがアフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域に住んでおり、植民地時代の影響などで貿易が輸出に偏ってしまっています。利益を独占する人や政治が安定しないことも貧困に繋がり、飢餓にもつながるのです。
3つ目は地球温暖化です。
地球温暖化により異常気象が発生すると自然災害が起こりやすくなります。そのため、多くの地域で農地が失われてしまう確率が増え、飢餓が深刻化しています。
4つ目は新型コロナウイルスです。
近年、新型コロナウイルスの流行の影響で多くの人が失業してしまいました。それにより、貧困層が増えてしまったことも飢餓の要因と言えます。
上記のように飢餓には様々な要因があります。それらがすべて重なることによって近年ではより飢餓が深刻化してしまっています。飢餓を解決するにはこれらのたくさんの問題を改善しなければならないため、非常に困難な状況です。
このままだと、、、
このままの状況だと飢餓は深刻化していく一方だと考えられます。2050年には肉の消費量が増え、野菜しか手に入らなくなったり、漁獲量が減少し、身近な魚たちが高級魚や絶滅危惧種となってしまったりするなど様々なことが懸念されています。
まとめ
飢餓の原因は様々で飢餓を解決するためにはすべての要因を解決しなければなりません。飢餓問題に対する取り組みとして、食料供給や教育提供などがありますが持続可能な取り組みは少なく、飢餓の深刻化の終止符とはなっていないのです。そこで、私たちは昆虫食という新たな食の選択肢であり、飢餓を解決する鍵となるものをおすすめしたいのです。